朝、
何気なく見晴らし台を見上げて
鬱蒼としていて居心地よさそうと思い、
久しぶりに裏山に足を向けた。
子どものころは
弟や従兄弟たちと
葛のツルを伝って崖登りをしたり
秘密基地を作ったり
木に登ったり
虫を捕まえたり
木の実を拾ったり
お花を摘んだり
最高の遊び場だった。
そのうちに
弟たちは部活やゲームに熱中して
裏山に行かなくなり、
動植物好きのわたしだけが
幾つになってもふらふら散策していた。
でも、
女ひとりで行くにはちょっと危ないかも
と感じるようになってからは
実家に帰ってきても、
ひとりでは、あまり行かなくなっている。
山径の手前の大きな切り株。
草ぼうぼうで
木々は鬱蒼として
虫や鳥が鳴いて
ガビチョウがやかましく囀り、
風も爽やかで
気持ちがよかったけれど、
南向きに
崖に張り出している見晴らし台は
ちっとも心地よくなかった。
こうして木々のしたで
手前から見ている分にはすてき。
強い風が吹き抜けて
かなりいい感じ。
下からの城山っぽい眺めに負けずいい感じ。
でももう少し近づくと
お日様さんさん。
強い光が溢れてまぶしい。
あの光のなかにはちょっと…出ていきづらい。
紫外線が怖いのもあるし
わたしは
暗がりにいて、
少し先にある光を眺めている方が落ちつく。
暗い海に漂うくらげが
海面の光を見上げながら漂うみたいに。
あ、そういえば
ブログタイトルを変えてみようと思っています。
ずっと"yaplog!"のときのままだったので
なんとなく。
日陰の草むらに
ぽつりとホタルブクロ。
ゆく夏に咲く、残り花。
ひそやかな佇まいに ほっとします。
台風10号は未曾有の威力のようです。
皆さま、くれぐれもお気をつけてお過ごしください。
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