先日から非常時・災害発生後の通信手段を考える上で携帯電話の普及により
リスクが発生した場合、使用を考えている方も沢山いると思います。しかし、災害・山岳遭難などが発生した場合
中継所をかえしての通信を行う携帯電話も中継所の倒壊や非常用バッテリーの使いきりにより使用が出来なる
こういったマークと番号が入った無線機を使用していますか??技術基準適合証明を取得した無線機
の使用をお願いいたします。
中継所を結ぶ回線の断線、沢山の通話が集中して繋がり難くなる(震災時などはこうなった事例が多々報告sれています)
山岳においては谷底などに入り圏外になったり、中継所からの距離が遠く圏外になったり、ましてや複数の中継所
からの電波が入って来る山頂部などでは電波の干渉が起き圏外になるケースもあるとか
↑(以前・専門の方から聞いた事がありました。)
このような場合、どのような通信方法をとれば良いのか固定電話・衛星携帯電話・携帯電話と複合的な通信方法を
備えておく事が重要と言われますが、色々なものを個人で準備するには費用もそれなりにかかってしまう訳なので
第3の通信方法として簡単に身近にある電源(乾電池)を使用して扱えるのが無線機
アマチュア無線の場合 (出力が大きく周波数によっては海外まで飛ばせる周波数もあったり、画像・文字
などの通信も可能、最近ではインターネット回線と無線機を接続して音声のやり取りなども
可能となってきています) しかし、アマチュア無線には免許が必要となります。
資格を取得後、開局免許を取得しなければなりませんが
非常時などには多種多様な通信が考えられる通信方法の一つでもあります。
もう一つは、デジタル簡易無線・・・こちらも音声通信のみ(一部文字通信が可能な機種もあり)
ですが、出力が5Wと指定されている外部アンテナの使用が可能・・・但しチャンネルが30ch前後
使用に至っては管轄する総合通信局への届出を行い後に送られて来る登録証が届くと晴れて
電波を出す事が出来る無線機(登録を行わないと違法行為とみなされます。)
使用用途は、仕事、レジャーなど特殊なケースを除き誰もが使用許可を受けられる
無線機となっています。
最後に今回、紹介する特定小電力無線・・・出力は10mmWと微弱な電波しか出せないので
条件により数百m前後の通信範囲しか使えないケースもあるかもしれませんが
見通しの良い場所どうしの場合などは数Kmから山などの高い場所からなどは数十Kmと
(私が経験した最長距離は110km剣山スキー場周辺から兵庫の六甲山まで飛んだ事も・・・)
無線機を買って来てから、乾電池を入れてすぐに取り扱う事が出来、比較的安価な
価格のものから、中継機能が使えるものもあり誰もが簡単に扱う事が出来る
無線機です。しかし最近、日本国内では使用が出来ない海外製の
トランシーバーが出回っている事からも注意を含め特定小電力無線とは!
を書きたいと思います。
画像は買ってからすぐに扱う事が出来る特定小電力無線に表示がされているものの一部ですが
最近、国の技術基準適合証明を受けていない海外製のトランシーバーがでまわっています。
このような、海外製のトランシーバーを使って登山の連絡用に使用される方が出て来ているそうです。
日本の法律では特定小電力無線は出力は、10mmWアンテナは内蔵のホイップアンテナのみと
言う基準で作られ検査に合格したものが、使用可能となっています。
その、証明として、このようなマークと番号が書かれてあります。
このように技術基準を満たしていない無線機を使用していると、電波法違反となり取り締まりの対象とされます。
ちゃんとしたルールを守って正しい運用を・・・
特定小電力無線は、どの様な用途・・・(電波法で許される内容の通信) 仕事・レジャーなど
もちろん団体などで山に行く時・・・(出来れば個人で持っていただけるとありがたい)
山以外にも非常時の連絡用などに持っていると、電話などが不通になった時などの連絡手段ともなる
可能性があります。
ほとんどの、トランシーバーは単三乾電池で動かしている事もあり身近にある電源を使って連絡が取れるという利点も
あります。
但し、無線機と言う特性をよく理解しないと持っているだけで、非常時に役にたつかと言えばそうではなく
日頃から使いこなして見て、いざと言う時に役に立てていただけたらと思います。
そんな、こんなで、ちゃんとした法律に基づいた機器の使用をお願いすると共に、機器の正規 取り扱いを
行っている販売店での購入をお願いします。