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美峰  ~ココロ模様・墨模様~

書道を通して 日々の想いを記してマイリマス

 

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美峰(ビホウ)と申します。 訪れてくださり、アリガトウゴザイマス。 まだまだ勉強中です。 拙い作品ですが 覗いて行ってください^^ コメントを残してくださると 嬉しいです♪

百人一首80 長からむ心もしらず

2010年12月17日 | 書道

百人一首 八十番

長からむ 心も知らず 黒髪の

        乱れて今朝は 物をこそ思へ

           待賢門院堀川(たいけんもんいんほりかわ)

<意味> あなたの今の心が末永く変わらずにいるかどうかも

わかりません。

わたしの黒髪が寝乱れているように

心も乱れて、お逢いした後の今朝は物思いに沈んでいます。

 

平安時代は男性が女性の家に通う、通い婚でしたよね。

「後朝」(きぬぎぬ)といって一晩を明かした翌朝に、

男が帰った後で女のところへ「昨夜はとても幸せだった」と一首詠んで贈る、習慣があったそうで、、、

それに対して女性が返したのがこの一首です。
            

女性が「あなたの気持ちは本当なの?心配だわ・・・」と不安に思っているというのが

だいたいの意味だと思いますが、

黒髪が寝乱れている、心配で心が乱れている、という二つの意味を掛けた

情熱的でもあり わざと気をひくような?駆け引きが見えるようなずるさもあり、

おもしろいなぁと思います。

いつも感じるのですが、平安時代は 今のメールよりも 熱かった!?かも

 美峰