墨ブロ  sumi-blog

美峰  ~ココロ模様・墨模様~

書道を通して 日々の想いを記してマイリマス

 

☆墨ブロへようこそ☆

美峰(ビホウ)と申します。 訪れてくださり、アリガトウゴザイマス。 まだまだ勉強中です。 拙い作品ですが 覗いて行ってください^^ コメントを残してくださると 嬉しいです♪

ふくさ

2010年11月30日 | その他 作品

これは、

絹の布(大島紬)に墨象を書いたものです。

「ふくさ」を作るために 

絹の布を裁断し 模様を特別な液で書いて

それを”草木染め”で綺麗な色に染める、

知り合いの方のお手伝いで書かせてもらいました。

どんな色に染まって、書いた模様がどう出るのか、

とても楽しみです♪

布に書くのは初めてだったので

出来上がりがちょっと不安ですが、、、

うまくいくといいです。

それにしても、草木染めでふくさを作る、なんて、

素敵なアイディアですね。

日本独特のものだと思うので

外国の方へのプレゼントなどでも

喜ばれるかもしれませんね~

美峰

 

 


清少納言 夜をこめて

2010年11月27日 | 書道

【 夜をこめて 鳥の空音は 謀るとも
          よに逢坂の関は 許さじ 
】   

 清少納言 百人一首67

 <読み>

よをこめて とりのそらねは はかるとも  よにあふさかのせきは ゆるさじ

 <訳>  
  夜がまだ明けないうちに、鶏の鳴き真似をして人をだまそうとしても、

  函谷関(かんこくかん)ならともかく、この逢坂の関は
  

  決して許しませんよ。(だまそうとしても、決して逢いませんよ)
 
  

  ある夜、清少納言のもとへやってきた大納言藤原行成は、
  早々と帰ってしまいました。
  翌朝、「鶏の鳴き声にせかされてしまって」と言い訳の文をよこした行成に、

  清少納言は「まったく、嘘でしょ。中国の函谷関(かんこくかん)の故事のような、鶏の空鳴きでしょ~」

 と答えます。             

 「函谷関の故事」というのは、中国の史記にある話しです。                                                                               

 秦国に入って捕まった孟嘗君が逃げるとき、

 一番鶏が鳴くまで開かない函谷関の関所を、部下に鶏の鳴き真似をさせて開けさせた話し。

よに逢坂(あふさか)の関は許(ゆる)さじ・・・
   「よに」は「決して~」という意味です。「じ」に掛かります。

   「逢坂の関」は男女が逢って過ごす「逢ふ」と意味を掛けた掛詞です。

   ”「逢坂の関」を 通るのは許さない”、という表の意味と”あなたが逢いに来るのは許さない”

   という二つの意味を掛けています。逢坂の関は 今の滋賀の大津にあります。

 

頭が良くて 男勝りの清少納言・・・・行成はたじたじでしょうね。 

今の時代なら絵文字で  ←こんな感じかな

  美峰
  

 

 


五體字類

2010年11月22日 | 書道

五體字類 という辞典で、漢字の楷・行・草・隷・篆書の五体を

歴史書家の書いた古典から採って載せている辞典です。 

同じ漢字の楷書でも 何種類もある、というわけです^^;

辞典に出てくる最初の漢字、「一」・・・漢数字の「一」ですね。

楷書で少なくとも三種類載っています。

開成石経の「一」、六朝諸碑の「一」、そして九成宮醴泉銘の「一」、と

それぞれ書き方に違いがあります。

 

私たちが手本の無い状態から書くときは

これで調べて、集字をして どれで書こうかな~と考えて書くわけです。

お手本を見ながらも、分からない部分をこれで調べたり、

他にどんな書き方があるのか調べるのにも 使います。

5161の漢字、さらに その五体で47547字が納められています。

 

私は 中学になる前に 特待生まで上がってこれ以上級はあがりませーん^^:だったので、

そこからは 古典の楷書 行書を習っていました。

小学生では 書の歴史なんか全然分からずに ただ教えられた通りに書いていましたが、

今でも楷書を書く時は ”九成宮醴泉銘”(略してキューセイキュー)の書き方で自然に書いています。

今は 書の歴史にも興味があるし、色々な古典も勉強中ですが、

あの頃習っていた九成宮の 筆の入り、はらいが 胸がスッとするような美しさがあり好きです。 

  美峰 

 


WA

2010年11月22日 | 墨象 作品

漢字の 「和」を 

墨象でアレンジして書いた作品です。

ほっこり和(なご)み の 「和」というより、

ちょっと迫力があるかな~^^;

だから、 「WA」 と付けました。

 

和の漢字に意味をもたせて書いたわけではなく、

漢字そのものの カタチが面白くて、

書いてみた、というより 描いてみた というかんじです。

五體字類 という 書体辞典で調べて 書くものを決めています。

この辞典は 調べ物に使うだけでなく、

ずっと見ていても飽きない、歴史書でもありデザイン画集でもあり、

とっても面白い本です。

それについては また別記事で

 

和の墨象で、迫力の「WA」 でした

 美峰

 

 


尾崎さん

2010年11月19日 | 日記

今月 松崎の侘助で行われていた

尾崎直巳さんの個展。

盛況のうちに終了されました。

枠に捉われない、自由で力強い作品が並んでいました。

尾崎さんご本人も とても魅力的な方で 私はファンになりました~

また、お住まいになられていたアメリカの写真も、興味深かったです。

 

書いたり 創り出されたモノって、

作り手の人となりも垣間見ることができるんだなって

改めて思いました~

我を振り返ると、なんか 恥ずかしい気持ちになるね

 美峰