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美峰  ~ココロ模様・墨模様~

書道を通して 日々の想いを記してマイリマス

 

百人一首91番

2011年11月19日 | 書道

きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに

 衣片敷き ひとりかもねん  後京極摂政前太政大臣

 <現代語訳>こおろぎが鳴いているこの霜夜の寒々としたむしろの上に

 自分の衣の片袖を敷いて、わたしは一人寂しく寝るのであろうか

 

今のコオロギのことを 昔はきりぎりす といったそう。

(反対にコオロギのことを きりぎりす と呼んでいたそう)

「衣片敷き」は自分の片方の袖を敷くことですが、

恋人と共寝をするときはお互いの衣の袖を敷きかわし、

ひとりで寝るときは自分の衣の片袖だけを敷くところから

ひとり寝の象徴になっているようです。

晩秋の霜の降る寒い夜にひとりで寝る寂しさを詠んだもので

静かな中にコオロギの声が侘びしさ哀れさを一層協調しているような・・・

あ~寂しいっ 溜息が聞こえてきそうな歌です

 美峰

 

 



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