エステティシャンの皆様へ

連載シナリオ『ハートに火をつけて』

５４　桜の木の下(満月の夜)
　　慶次達４人、桜の木の下に青いビニール
　　シートを敷いてお花見の最中。
　　仁美を除いて、３人、可也酔った表情。
武彦「もうそろそろ、いいだろ」
慶次「ああ」
　　慶次、３６０mlの缶ビールを開け、
　　慶子に手渡す。
武彦「慶子、上、見上げてみ」
　　慶子、空を見上げる。
武彦「桜の花の間から月が見えるか？」
慶子「見える」
武彦「よし、月見ながら、ソレ一気行け」
慶子「一気！」
慶次「大丈夫、大丈夫」
慶子「慶子、一気行きます」
　　慶子、月を見上げながら、ビールを
　　飲み始める。
　　慶子、月に吸い込まれそうな感覚になる。
　　慶子、恐ろしくなり、途中で一気を止め
　　る。
　　慶子、前を見ると、武彦の顔が狐、慶次
　　の顔が狸に成っている。
　　慶子、目を擦って、また見る。
　　狐と狸がまだ居る。
慶子「え！うそ・・・何」
　　狐と狸笑いながら、
武彦「俺達も行くか」
　　狸、５００mlの缶ビールを仁美に渡す。
慶次「仁美さんは、コッチの方がいいですね」
　　慶次達３人、缶ビールを持ち。
一同「カンパーイ」
　　慶次達３人、月を見ながらビール一気飲
　　みする。
　　仁美、月が落ちてくる様に見える。
　　仁美、そのまま一気に飲み干す。
　　仁美、前を向くと目の前に
　　狸と狐と犬が居る。
仁美「ハハハ・・・ハハ・・」
　　仁美の顔、猫に成って居る
　　猫、犬、狐、狸一同笑う
一同「ハハハ・・・ハハ・・・・」