連載シナリオ『ハートに火をつけて』
8 駅前(アーケード街)夜
閑散とした商店街
深夜の為殆どの店がシャッターが下りて
いる。
足早に通り過ぎる人々。
光に浮かび上がる、煌くボトル。
ケースに並んだオーラソーマのボトル
坊主頭の慶次、その前に座っている。
通行人達、慶次を横目で見詰ながら、
足早に過ぎて行く。
赤いコートの女、ゆっくり近付いて来る。
梶仁美(39)、慶次の前で立ち止り、
仁美「コレ、占い?」
慶次「ええ、一応、心理判断ですけど、
まあ似たようなもんです」
仁美「じゃ、占って」
慶次「それじゃ、コッチに来て、ボトルの前
に立って下さい」
仁美、ボトルの前に立つ。
慶次「好きなボトルを4本手に取って、
このテーブルに順番に並べて下さい」
仁美、迷う事無く、素早く4本のボトル
をテーブルに置く。
慶次、椅子に座り
慶次「椅子に掛けて下さい」
仁美、椅子に座る。
慶次、ボトルを手に取りながら
慶次「一本目に選んだボトルが魂のボトル
セラピスベイ、とても繊細で感受性の豊か
な、ガラスのように壊れそうなほど純粋な
人です」
慶次、2本目のボトルを手に取り
慶次「2本目に選んだボトルセラピーボトル、
癒しの翼、いつも自分の人生が上手くいか
ない理由を、他の人や環境のせいにしてい
ませんか?」
仁美、表情を変え下を向いたまま聴いて
いる。
慶次「3本目のボトル、今ここのボトル、
大天使メタトロン、大きな浄化の時を向か
え、過去から流されなかった涙が、心の底
に沢山溜まっています」
慶次、4本目のボトルを手に取り、
慶次「4本目のボトル、エルモリア、さまざ
まな葛藤が消え、貴女の内面に自由と平和
を象徴するような青空が広がっています」
慶次、仁美を見て
慶次「顔を上げて、コチラを見て下さい」
慶次、順番にボトルを仁美の前で振る
3本目のボトルを振った時、黒く濁って
いるのに、向う側に仁美の顔が見える。
仁美の方からも慶次の顔が見える。
慶次、4本目のボトルを置き、
一瞬、躊躇してセラピスベイのボトルを
取り、
慶次「コレが貴女のテーマ、光のパワー、拡
大する意識、今悩やみ事があるようですが、
光のパワーが解決してくれますよ」
仁美、大天使メタトロンのボトルを取り
仁美「コレのテーマは?」
仁美、慶次の目を見る、
慶次、目を一瞬逸らす。
慶次「物事の深くに眠るものを見て、受け入
れる」
仁美「ありがとう、参考になったわ、
お幾ら?」
慶次「千円です」
仁美、財布から5千円札を出し、テーブ
ルの上に置いて立ち去る
慶次「あ!お釣り」
慶次、バッグから千円札を出し、
慶次「お客さん、お釣り」
慶次、走って仁美前に回りこみ
慶次「はい、お釣りです」
仁美「いいの、取っといて」
慶次「困ります」
仁美「年上の女に恥かかせないで」
仁美、するりと慶次をかわし立ち去る。
慶次、千円札を握り締めたまま、仁美の
後ろ姿を見送る。
※参考資料
「オーラソーマ・パーフェクトガイド」
(武藤悦子著/ヴォイス)
オーラソーマに関する記述は、
上記を参照、引用しております。
8 駅前(アーケード街)夜
閑散とした商店街
深夜の為殆どの店がシャッターが下りて
いる。
足早に通り過ぎる人々。
光に浮かび上がる、煌くボトル。
ケースに並んだオーラソーマのボトル
坊主頭の慶次、その前に座っている。
通行人達、慶次を横目で見詰ながら、
足早に過ぎて行く。
赤いコートの女、ゆっくり近付いて来る。
梶仁美(39)、慶次の前で立ち止り、
仁美「コレ、占い?」
慶次「ええ、一応、心理判断ですけど、
まあ似たようなもんです」
仁美「じゃ、占って」
慶次「それじゃ、コッチに来て、ボトルの前
に立って下さい」
仁美、ボトルの前に立つ。
慶次「好きなボトルを4本手に取って、
このテーブルに順番に並べて下さい」
仁美、迷う事無く、素早く4本のボトル
をテーブルに置く。
慶次、椅子に座り
慶次「椅子に掛けて下さい」
仁美、椅子に座る。
慶次、ボトルを手に取りながら
慶次「一本目に選んだボトルが魂のボトル
セラピスベイ、とても繊細で感受性の豊か
な、ガラスのように壊れそうなほど純粋な
人です」
慶次、2本目のボトルを手に取り
慶次「2本目に選んだボトルセラピーボトル、
癒しの翼、いつも自分の人生が上手くいか
ない理由を、他の人や環境のせいにしてい
ませんか?」
仁美、表情を変え下を向いたまま聴いて
いる。
慶次「3本目のボトル、今ここのボトル、
大天使メタトロン、大きな浄化の時を向か
え、過去から流されなかった涙が、心の底
に沢山溜まっています」
慶次、4本目のボトルを手に取り、
慶次「4本目のボトル、エルモリア、さまざ
まな葛藤が消え、貴女の内面に自由と平和
を象徴するような青空が広がっています」
慶次、仁美を見て
慶次「顔を上げて、コチラを見て下さい」
慶次、順番にボトルを仁美の前で振る
3本目のボトルを振った時、黒く濁って
いるのに、向う側に仁美の顔が見える。
仁美の方からも慶次の顔が見える。
慶次、4本目のボトルを置き、
一瞬、躊躇してセラピスベイのボトルを
取り、
慶次「コレが貴女のテーマ、光のパワー、拡
大する意識、今悩やみ事があるようですが、
光のパワーが解決してくれますよ」
仁美、大天使メタトロンのボトルを取り
仁美「コレのテーマは?」
仁美、慶次の目を見る、
慶次、目を一瞬逸らす。
慶次「物事の深くに眠るものを見て、受け入
れる」
仁美「ありがとう、参考になったわ、
お幾ら?」
慶次「千円です」
仁美、財布から5千円札を出し、テーブ
ルの上に置いて立ち去る
慶次「あ!お釣り」
慶次、バッグから千円札を出し、
慶次「お客さん、お釣り」
慶次、走って仁美前に回りこみ
慶次「はい、お釣りです」
仁美「いいの、取っといて」
慶次「困ります」
仁美「年上の女に恥かかせないで」
仁美、するりと慶次をかわし立ち去る。
慶次、千円札を握り締めたまま、仁美の
後ろ姿を見送る。
※参考資料
「オーラソーマ・パーフェクトガイド」
(武藤悦子著/ヴォイス)
オーラソーマに関する記述は、
上記を参照、引用しております。