中1の夏休み最後の日
家を出た時とそっくりだと思った。
あの時、あの後、うちに一歩も戻る事は無かった。
今回も戻る事は無いだろう。
終電ギリギリの時間。
携帯なんて無い時代。
私は迷わず彼の所へ向かった。
彼は起きていて、驚いて、迎え入れてくれた。
翌日、私を連れて彼は家に話をしに行ってくれた。
私に対して普通に接していない両親が、彼に対しても常識的に話をすることは無かった。
家にはあげず、近くの中華料理屋で話をした。
途中父親が大声を出したり、机を叩いたりして
店の看板犬が怖がって、店主の後ろに隠れていた。
それをおじさんが優しく撫でていた。
申し訳無かった。
私に席を外させて、父親とRさんと彼の3人で話をした。
彼に随分失礼な態度を取ったようだった。
こうやって書いていても気分が悪い。
免疫が下がるわ。