香川県のゲーム依存症対策条例について、
ここ連日の新型肺炎の話題ですっかり下火になったと思っていたのですが、
条例検討委員会の1人である、香川県議会議員・高田よしのり氏(社民党)が自身のブログで(26日)、
実はこの条例、「時間規制」をすることが当初の目的ではなく、
スマホのソーシャルゲームにおける「ガチャ課金を規制」することが狙いだった・・・
と話されており、えぇ・・・と戸惑いを隠せません。
香川のゲーム依存症対策条例、本当の狙いは「ガチャ規制」? 検討委員が「理解してもらえない。残念」とブログで語る(1月27日付、ねとらぼ)
そもそも論点がズレているような気がするのですが?
このネット・ゲーム依存症対策条例の素案の冒頭部分、
インターネットやコンピューターゲームの過剰な利用は、子どもの学力や体力の低下のみならずひきこもりや睡眠障害、視力障害などの身体的な問題まで引き起こすことなどが指摘されており、世界保健機関において「ゲーム障害」が正式に疾病と認定されたように、今や、国内外で大きな社会問題となっている。
とりわけ、射幸性が高いオンラインゲームには終わりがなく、大人よりも理性をつかさどる脳の働きが弱い子どもが依存状態になると、大人の薬物依存と同様に抜け出すことが困難になることが指摘されている。
↑ひょっとしてこの部分ですか?
条例自体はもっともらしい内容だとは思うのですが、
子どものひきこもり、不登校については、
家庭の事情や学校の環境が合わないことが原因で起こっているのに、何でもゲームのせいにするのはどうかなと。
ゲームが原因でひきこもりや、不登校になっているのではないパターンがほとんどだと思うのですが?
もし、ゲームが原因であるならば、世界保健機関(WHO)が言うようにれっきとした「ゲーム障害」なので、他の依存症と同じく、治療の対象になると思うのです。
それを条例で「18歳未満はゲーム1日60分まで」と一律に規制するのはどうなのでしょうね?
ゲームの時間を制限すれば、ひきこもりもソーシャルゲームのガチャにも歯止めが掛かるのか、本当に謎です。
ひきこもりやソーシャルゲームにおけるガチャのギャンブル性の高さについては、
このネット・ゲーム依存症対策条例とは別に議論されなくてはいけない問題だと思うのです。
むしろ、この条例よりそちらのほうの対策を先にするべきではないかと。
今の時代、ネットの存在がなくては生活できない状態だと言っても過言ではないのに、
(それを言うなら私だってネット依存症ですよ)わざわざ時代の流れに逆らうような条例は、
香川県の子どもたちにとってデメリットでしかないと思うのです。
ネットやゲームを遊ぶ時間をどうするか・・・については、
そもそも家庭でしっかり話し合わなければいけない問題で、条例で定められるようなことではないと。
我が家では、特にネットやゲームを制限するようなことはしていません。
宿題や家庭学習、部活など、やることさえキチンとしていれば文句は言いません。
ゲームの楽しさは理解できますし、映画などの娯楽の一つとして考えています。