『車のホイールで火災ご注意、太陽光の反射で』
国民生活センターは6日、乗用車のタイヤのアルミホイールに太陽光が反射すると、日射量などによっては太陽光が一点に集まって「収れん火災」を起こす恐れがあると発表した。
同センターによると、今年6月、秋田県の男性から「日差しが強い日に、車のホイールに日光があたり、その反射で近くにあった散水ホースが焦げた」との相談が寄せられた。2006年にも埼玉県の男性から「太陽光がホイールに反射し、近くの枯れ葉が燃えた」との相談があった。
同センターでは、市販されている8銘柄のホイールで商品テストを実施した。凹面鏡のように反りが大きく、光を反射するメッキ処理をした4銘柄のホイールに太陽光を当てたところ、近くに置いてあった新聞の束やゴミ袋が発煙または発火した。
同センターでは「ホイールの向きや太陽の位置など多くの条件が重ならないと火災は発生しないが、ホイールを装着した車両の周囲には、可燃物は置かないようにしてほしい」と注意を呼びかけている。
(2008年11月6日20時24分 YOMIURI ONLINE / 読売新聞)
収れん火災とは、凸状の形をした透明な物体や凹状の形をした反射物によって集中した太陽光が、燃えやすいものを発火させることにより起こる火災のこと。以前にもお伝えしたように、金魚鉢やペットボトルに光が集まって絨毯等を燃やしてしまうのも、この収れん火災に分類されます。
収れん火災は、日差しの強い昼間、あるいは夏に発生しやすいと思われがちですが、夕方あるいは冬に比較的多く発生するようです。これは夕方や冬の方が、昼間や夏に比べて太陽の高度が低いため、室内に太陽光がより差し込みやすいためであると考えられています。【HP「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」より】
火災は家の中で起こるというイメージが強いですので、取りあえず火の元確認をしていれば安心だと思いがちですが、上記のニュースのように屋外の思わぬところで収れん火災が発生する可能性もあるので、これからの時期は得に注意が必要のようです。
事務局 農澤
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