「悪い事をしたら、鬼がいる恐ろしい地獄へと落ちて行き、良い事をすれば、素晴らしく楽しい天国へ行く。地獄では鬼たちに肉体的苦痛を与えられ、苦しくて痛い事ばかり。天国では、美味しい物がいっぱい食べられて、何の苦労もなく楽しく生活できる」と刷り込まれた。
やっぱり、苦しくて痛いのは嫌だ。私は良い子になる努力をした。
そんな話を聞くうち、天国か地獄へ行く時と言うのは、死んでからなのだと早くから知った。
そして、死ぬ時期について歳を取った人から逝くと覚った時、順番から行くと自分より父と母なのだと気付いた。
小学1年生の時、布団に入るとそんな事を考えては、泣く時期があった。
夏になると、当時のテレビでは恐怖映画を放映していたが、「四谷怪談」「牡丹燈籠」「番町皿屋敷」など、日本の映画は亡霊が主役だ。
今度は、死んだらどうなるのだろうと言うところに興味が移った。
死んだら皆、仏になると言うけれど、仏は亡霊なのだろうか。
死にまつわる事への興味はどんどん大きくなっていった。
ワイドショー番組では、心霊写真がよく取り上げられた。中には本物らしい写真もあったが、子供の私が見ても、こじつけの様な写真が多く紹介され、でっち上げだと思っていた。
子供の時は「恐怖」というキーワードに反応し、恐怖映画や恐怖小説を好んで見たり、読んだりしていた。
特に映画は、「恐怖の報酬」「白い恐怖」「蝿男の恐怖」恐怖と付きさえすれば、何でも見た。
大人になって「死」と言うキーワードに、より反応する様になった。
エリザベス・キューブラー・ロスの著書「死ぬ瞬間」を読み、“死の5段階”は洋の東西を問わず納得出来るものであったし、死が避けられない人へのインタビューもとても興味深かった。
それ以来、彼女の著作を何冊か読んだ。自伝を含め、面白かったし、“死に行く人”に寄り添い研究をする精神科医としての彼女を尊敬した。
後年になって、ある男性の研究者か医者だったかが、「エリザベス・キューブラー・ロスをこれまで尊敬して来たが、彼女も老年になってから、霊が見えるとか言い出して、ボケが始まった」と言う様な内容の記事を読み、私は尊敬する彼女が嘘を言う事は無いはずだが…真実は一体どうなのだろうかと考える様になった。
その後「死んだらおしまい、ではなかった」という僧侶の大島祥明が書いた本では、多くの葬儀の際に経験した亡き人々の不可思議な霊体験を知った。
確か大学の教授に真実である事を証明するために、統計学上2,000例が必要であると教えられ、その数の体験を集めたと言う事だ。
この本は立ち読みでほぼ読んだが、これも大変興味深かった。
大学教授に相談した位だし、僧侶という立場で名前を明かして書いているのだから、真実だろうと思った。
真実だろうとは思いながらも、言葉とは裏腹に霊の存在については、「いる」とはまだ確信がもてなかった。
漫画でも霊的体験談を描いている漫画家がいる。
伊藤三巳華「視えるんです。」はとても面白かったので全巻揃え、檀蜜のご主人で漫画家の清野とおる「東京怪奇酒」等も面白く読んだ。
何れの本も、実話だと言う事だが、漫画ゆえ脚色も含まれているのではとも思う。
そして、近年テレビで放映される内外の心霊映像は、偽物の映像も多いが、監視カメラ等に映る不可思議な映像は、真実ではないかと思うものがあったりする。
何れにしても、年に数回の特集が組まれる程度で、後は衝撃映像の特番等で数例見うけられる程でさほど多くはなかった。
ある時You Tubeのお勧めにあがって来たのが、“Nuke’s Top5”だ。
世界中のゴーストハンターや一般の方からの投稿がYou Tubeにあげられている。その数も多いが、映像が本当に凄い。どう見ても説明のつかない本物のポルターガイストの数々。また、霊が側にいる時の、動物の怯え方が真実を何より物語っている。
かつて科学者たちは心霊現象について、「非科学的な現象」と嘲っていたが、今やゴーストを捉える科学的機器類は想像を超えている。
霊を捉えるハイテクガジェットがある。
その1つ「フルスペクトラムカメラ」は紫外線から暗視レベルまで、あらゆる可視光をカバーし、エクトプラズムを捉える。
霊は電磁エネルギーを発しているそうだ。
「スピリットボックス」は電磁波を音声として可聴化する。
霊の居場所を突き止める為の機器、電磁波測定器(EMFリーダー)
霊の姿を捉える「ストラクチャードライトセンサーカメラ」
霊の話し声の特殊な周波数帯域を録音する「デジタルレコーダー(EVP)」
などがある。
ゴーストハンターの中でもこれらの機器を駆使するのは、一部の人たちだが、果敢な彼らはいわく付きの、例えば凄惨な殺人事件があったりしたホテルや屋敷等、あるいは事故現場へハイテクガジェットを持ち込んで、その一部始終をカメラに収めているのだ。
霊との対話を試みたり、時には霊からの攻撃を受けたり、不可思議な現象が映る事もある。
彼らの勇気には脱帽する。
それらの動画を見ていると、「オーブ」と言う丸い光の様な物がよく映り込み、空中を浮遊する。それらの正体は霊魂らしい。
日本の心霊映像の中にもよく映っている。
虫が撮影の光に反射してちょっと似たような物に写る時もあるけれど、本物のオーブは半透明で明らかに虫の動きとは違う。
2月17日放送の「水曜日のダウンタウン」で“イタコに下りた人に催眠術はかかるのか”の検証で、有名なイタコさんが祭壇(と言うのだろうか)の前に座った時、オーブが右側から左へ浮遊し、もう一つが交差する様に移動した。
画面が切り替わってイタコさんがクローズアップした時、カメラに向かって来るオーブを確認した。
この番組は録画して見たので、オーブが出てきた瞬間は「ん?今の何」と言う感じで一度では分からなかったのだが、再度確認してみると明らかにオーブだった。
(TV録画を直ぐ消してしまい、正確なオーブの移動を確認しようと、TVerを見てみたが、私のスマホ画面ではオーブを確認出来なかった)
イタコさんに、マイケル・ジャクソンの霊が、実際に降りてきたのかどうかは分からないが、確かにあの場所には霊的な物が存在する事は確かだった。
Nuke’s Top5の観賞で目を鍛えたお陰で、オーブを発見できて嬉しい。
人は、目に見えない物の存在を信じようとはしない。私もその一人だった。
だが現在、Tik Tokを始め様々な動画に“彼ら”が映り込むことが非常に多くなって来た。それは、“この世”の他に“あの世”か何かはわからないけれど、霊が住んでいるもう一つの世界があるという事ではないだろうか。
霊は頻繁に見ることは無い、通常は見る事が出来ない。でも、人の様に様々なタイプ、暴力的な霊だったり、穏やかな霊だったりが存在し、人の様に日々生活しているのではないか?ただ知らないだけ、見えないだけの存在。だから、怖いのかも。
世界のゴーストハンター達が更に活躍を続け、今に“ゴーストの友人”を映像で紹介してくれる日が来るかも知れない。
“霊は確かに存在する”と今は確信している。
あちらの世界に、日々近づいていますのでね。