でも、実際のところモテててしまったら、どうなるだろう。
モテたことの無い自分が想像すると…選択肢がいっぱいあるので迷う。誰か一人を選ばなければならないから、選ばれなかった人を悲しませてしまう。
あー、モテなくて良かった。誰かを悲しませるのは嫌だ。
1度だけ、こんな私に告白してくれた人がいる。
勇気を持って告白してくれたのに、私は「お友達として…」と言葉を濁す形で、つまりは振ってしまった。
この事実は後々まで私を苦しめた。
人を悲しませてしまったことに、とても責任を感じた。何年もの間、彼を一瞬でも不幸にしてしまったことを思い、苦い思いがこみ上げた。
しかし、後年彼から聞いたのは、それから程なくして彼女ができ、楽しい学生時代を過ごしたという事だった。
なーんだ、私なんか学生時代、ずーっとモテずにいたのに、苦しんで損しちゃった。
そんなモテない私でも結婚出来たのは、お節介な友達が、彼氏の友人を私に紹介してくれたお陰だ。もし、紹介されていなかったら、今も独り身だったかも知れない。友人に感謝。
モテない理由。顔。私は美人じゃ無かった。美人だったらモテたのに。若い頃はそう思っていた。
確かに顔は最初に目に入る重要な部分だ。眉、目、鼻、口の大きさや配置が、平均値より大きかったり、小さかったり、離れていたり、近すぎたりすると、バランスの悪い顔という印象を与えるのかも知れない。
でも、それは強烈な個性となり、一度見たら忘れない顔となる。
タレントで、初めて見た時驚いた顔の人、失礼ながら思いつくまま挙げさせていただくと、俳優の柄本時生さんとお笑い芸人のオカリナさん。ごめんなさい。でも、それは初見の時だけであり、2回目以降からは彼、彼女の魅力を徐々に感じ始める事になる。
美人アナウンサーはどの人も同じ顔に見えてしまうほど、顔の認識能力に欠けている私だが、個性のある顔は、一度で覚えられる。
私が言うまでもなく、芸能界に籍を置く彼等にとって、個性は強みとなり、事実大活躍中だ。
芸能人に限らず、営業の仕事の方も直ぐに顔を覚えてもらえるので、有利であるとよく聞く。
顔は、私の場合自分が納得出来ないだけのこと。今の私が過去の自分に言ってあげたいのは、
「悩んだって悔やんだって、その顔で生まれて来ちゃったんだから、気に食わなくてもあるがまま、受け入れる事」そして重要なのは「笑顔でいる事」。
笑顔ほど、女性を魅力的にするものは無い。
結局、自分の顔に自信がないから、暗い顔になり、笑顔が乏しくなる。それはせっかくの魅力を半減させてしまう事になる。
世の中の誰か一人は、きっとあなたの魅力に気づいてくれるはず。
以前「ビューティーコロシアム」と言う整形手術のビフォー・アフターを放送するテレビ番組があった。
それに出演される方は、過去に心無い人の言葉で、自分の顔にコンプレックスを抱き、整形したいと思い詰めた方々であった。
でも、大半の方は私が見たところ、普通の顔の方であり、顔にメスを入れ無くても、少し体重を落としたり、メイクアップして、思い切り笑顔でいたら、十分魅力的になる方がほとんどだと思った。
しかし、彼女達の心の傷は深く、手術に踏み切らなければ、救う事が出来なかったのかも知れない。
女性の体型もコンプレックスの要因になる。特に女性は、胸とか足を心無い言葉で揶揄される。
私の場合、プラスお尻の三大コンプレックスだった。
「ぺちゃパイ・大根足・でか尻」
でも、これもなりたい自分じゃないだけの事。これが自分の個性なんだから。
それに国が違えば、「お尻がでかく無けりゃ女じゃない」と言う所もある。
個人の好みも色々だ。
私の夫は「太い足が好き」と言う。その言葉にどれだけ救われたことか。
余り良い印象の無い言葉だけど、「蓼食う虫も好き好き」という事になるだろうか。
さて、男性の場合、やはり気になるのは顔と身長だろうか。それも、私にアドバイスさせていただくなら、やはり「先ず、あるがままの自分を肯定し、受け入れる事」
「身長が高い男性が好き」と言う女性は多い。
でも、私は背が大きいと苦手。
父の身長が160センチちょっとだったせいか、私は小柄な男性に安心する。
私の友人で身長が170センチを越える女性がいるが、結婚した相手の男性は身長は155センチだった。
彼女はそんな身長差を気にもかけない。彼の魅力に惹きつけられ、自らアプローチしたと言っていた。
身長が低い事を気にしている方は、恋愛に身長は重要では無いという事をお伝えしたい。
身長の低い俳優で、人気者は多い。ちょっと古いけど名優ダスティン・ホフマンやバック・トゥ・ザ・フューチャーのマイケル・J・フォックス、日本の俳優の加藤諒や濱田岳など。
私が若くて、もし近くに濱田岳が居たら、間違いなく好きになってしまうなぁー。余談でした。
モテないのではなく、まだ、めぐり逢っていないだけなのだから。
女性が男性に求める“3K”と言うものがあるらしい。
「高学歴・高身長・高収入」その頭文字Kが3つで3K。
男性諸氏よ、まさかこんな事に拘泥してませんよね?
女性が男性に求めるもの、私は“優しさ”です。人を思いやる気持ち、それが一番です。
人を好きになる条件は、3Kが揃っているからじゃない。3Kを相手に求める女性は同性の私から見れば、打算的でつまらない人間だ。温かみも無ければ、優しさも感じられない。恋愛なんて、出来るんだろうかと思ってしまう。
人が心から惹かれ合うのに、外見的条件も学歴も収入額も関係無い。心が大事。あとは感性(かんせい)。
人の魅力とは何か。
外見とは関係なく、何かに集中している時の一生懸命な姿。そして“真剣な表情”は、誰にとっても魅力的だ。
古くは「男は度胸、女は愛嬌」。これは現代にも通じる。
“俺か俺以外か”で有名になった、ホスト界の帝王Roland。
私は、まるで少女漫画から飛び出て来た様な容姿に何となく興味を持ち、彼の本を読み、テレビに出演する時は可能な限り番組を見た。
それで分かったことは、チャラそうに見えて、実にストイックでしっかりした考えの持ち主だという事だ。
学ぶべき事が色々あった。
最も素晴らしいと思った言葉をお伝えしたい。
Roland曰く
「人を魅力的にさせる最も大切なツール、それは自信」
“これ”さえ、自信さえ持てば、容姿も身長も全然関係ない、と私も思う。
どうやったら自信を持てるのか…。
Roland曰く
「自信のある振りをすれば良い。その内に、本当の自信がついてくる。」
なるほど。
型から入ると言う訳だ。
「自信がなくても、足を組んでゆったりと座り、焦ることなく、低い声で落ち着いて話す。」
お笑い芸人ダウンタウンの番組に出演した時に、それで乗り切ったという事だった。
これは素晴らしいアドバイスだ。
私などは、自信の無さが態度に出まくってしまう人間なので、人によっては下に見られがち。是非参考にしたいと思った。
最後に、男性ならではの魅力の一つに“筋肉”がある。
私は決して筋肉オタクでは無いが、昔コンビニでアルバイトをしていた時のこと。それは夏だった。レジに来た男性が、完璧な逆三角形の体躯の持ち主だった。鍛え上げ、品良く盛り上がった胸筋が、体にピタリと張り付いたTシャツ越しに確認出来る。丁度顔を上げた私の目の前にあったその筋肉は、彫刻のように芸術的であり美しく、私は思わず見とれてしまったことを思い出す。
「筋肉」これは、女性を間違いなく引きつける。
筋肉は努力の賜物ですからね。頑張る人にしか獲得できない。頑張れ!
若い時は何かと悩みが多い。
肉体に関わるコンプレックスは誰しも持っていると思う。
その人なりの解決策で明るく楽しい人生を送って欲しいと、心より願っている。