息子の車で望来の浜を目指して数十分。
望来の浜は息子が調べたところ、ビーチコーミングが盛んな浜らしい。
この美しい景色に感動。なんてきれいなんだ。写真じゃ伝えきれないなぁ。
風船の様にふくらんだ紫色の海藻。面白い。
通りかかったカシオペアの丘から一望。
この美しい景色に感動。なんてきれいなんだ。写真じゃ伝えきれないなぁ。
途中の鮮魚店前で見かけた、干物製造機。小さめのソウハチだろうか。吊るした宗八カレイがクルクル回って、まるでメリーゴーラウンド。
望来の海。
空に飛んでいる小さな鳥かげは、アオサギ。あわててスマホを出してやっと捉えた一枚。
遠くの浜辺に、私達と同じ様にバケツをぶら下げ、下ばかり見ている人々が数人いた。ライバルのビーチコーマー。
ハマヒルガオの群生。可愛らしいピンクの花が沢山咲いている。
望来にもある穿孔貝に穴を開けられた石。何個見ても面白い。
フジツボつきムール貝?
閲覧注意!
見た目衝撃的だが、貝殻の裏のニョロニョロがちょっと気になり調べた。カサネカンザシというゴカイの仲間ということだった。苦手だった人ごめんなさい。
風船の様にふくらんだ紫色の海藻。面白い。
冷たい海風に吹かれ、次第に身体も冷えてきた。浜辺でずっと波の音を聞きながら、時折波同士がぶつかって起こる音なのか、腹に響く「ドン」という音。自然界が作り出す音は大きいからだろうか、警戒心を引き起こす。人気のない浜辺。砂浜から目を上げて沖へ目を向けると、水平線がどこまでも続く広大すぎる海。畏怖の念を覚える。
急に恐ろしくなってきて、息子の姿を探す。側に息子がいてくれて、心から安心した。
カシパンが見つからないまま、午後4時30分をまわってしまった。
もうそろそろ海岸を去ろうかという時、真新しい仏花と思われる花の束が漂着していた。どなたか海で亡くなられたのだろうか。
息子が「拝もう」と言ったので、私も一緒に手を合わせた。どうぞ安らかに…。
結局、カシパンは収穫ゼロ。
考えてみたら、ビーチコーミングが盛んな浜は、早く来ないと目ぼしいものは拾われてしまう。浜辺には人の足跡がすでにあった。足跡のない浜に早朝に行くのが正解だったかも。
旅行先を海のそばに設定して、一泊した後朝の散歩でビーチコーミングなんてどうだろう。沖縄が良いかも。一つ夢が増えた。
カシパンの成果がないのは残念だったが、息子とまたの機会にカシパン探しをすることを誓う。
夫がお腹を空かせて一人で寂しく待っているので、帰途スーパーでお刺身を買い、ケーキをみやげに帰宅した。
石狩浜編、望来浜編と記憶をたどりながら書き起こしたが、一つ気づいたことがある。
最初に見つけたものが“菊の花の造花”。最後に見つけたものが“仏花の菊の花”。
文の構成を意図したわけではない。
「海を侮るな」と私に示唆していたのだろうか。いや、単なる偶然か。
知床観光船の痛ましい事故もまだ記憶に新しい。これから海開きを控えて、海での事故への警鐘のようにも感じられる。
肝に銘じておこう。