見たこともない謎の生き物としてブログにあげたら、息子から「カシパン」じゃないかとラインがきた。調べてみたらウニの一種、ハイイロハスノハカシパンであることが判明したのだった。
それ以来、カシパンに私も息子も魅せられて、今度カシパンを浜辺で探してみようということになった。
6月12日日曜日、カシパン探索目的のビーチコーミングをしに、息子と石狩浜を目指した。
日焼け対策に帽子をかぶり、お砂場遊びで使っていた小さなポリバケツを引っ張り出し、手袋とスコップを持って行った。このポリバケツに何個のカシパンが入るだろうか、などと考えながら。
石狩浜の海水浴場には海開き前だというのに、結構な人がいた。さすがに海に入る人はいなかったが、テントを張ってキャンプしている人や、ただ海を眺めにやってきた人など、思い思いに楽しんでいるようだった。
人々が集まっているところから離れ、流木の流れ着いている方面を息子と探索し始めた。目的はカシパンだけど龍涎香もね…なんてほぼお決まりのジョークを息子が言って笑った。
二人で歩き始めて早速見つけたのがこれ。おおっ!
私の頭には、一瞬砂漠の薔薇、デザートローズが頭に浮かんだ。息子は新種の海洋生物と思ったらしい。でも…裏返すと、プラスチック製の菊の造花であった。
ロマンは一瞬にしてはかなく消えた。
それも一興。ビーチコーミングの楽しさだ。
小魚の墓場。
そこら辺一体に、イワシだろうか大量に打ち上げられていた。
ものすごい大波が大群を浜辺に打ち上げたのだろう。天然の“煮干し”…いや天日干しがそこら中に。
直径1センチ位のフジツボ
二枚貝。その形を保ったまま。きれい。
ベコベコのボトル缶。
何年海をさまよってきたのか。その年月を思うとちょっと感動して思わず写した一枚がこれ。
直径2センチほどのカニ。
フィギュアみたい。足が周辺に部品のように散らばっていた。形からタラバガニの赤ちゃんじゃないかと思うが…どうだろう。
この石、恐らく海の生物が穴を開けて生息していたのでは…。
こんな石を何個か見つけた。調べたら穿孔貝という貝が穴を開けて生息していた跡らしい。私が見つけたものにはなかったが、ネット上には穴の中に生息していた貝が残存している写真もあって、興味深かった。
本日最大の息子の発見物!
残念ながらカシパンではないが、カシパンと同じウニの一種の「ブンブク」。
息子はお目当てのカシパンではなかったのでつまらなそうに見つけたことを知らせてくれたが、私は大興奮。
こちらは裏側。体表についている紋様が美しい。
こんなものも打ち上がっていた。
発見時、私はロブスターだと思ったが、息子がシャコだと言った。直径10センチは優に超える立派なシャコ。
最初に見つけた造花の花に似ている海藻。これは、本物の海藻…だと思うのだが、調べてもわからなかった。
蘭島でもみた、「ヨコエビ」ちゃん。体長2センチ弱。ちっちゃくて、かわいい。
砂浜に育つ植物。
葉っぱの形を見ると、黄色い花を咲かせるハマニガナだろうか。強い生命力だ。
ここでの成果はこのくらい。
海風が強い。波が美しいので思わず写した一枚。
気温16度。ペラペラの薄い上着では寒いくらいだった。
午後2時。遅い昼食を佐藤水産の2回のレストランでとった。微妙な時間だったので、ハーフラーメン税込み480円を注文。
この値段で海老とベビー帆立入り。麩、海苔、わかめ、シナチク、ネギ入り。思いがけないクオリティの高さに二人で感動。今日の昼食は息子のおごり。
更にカシパンを探しに河岸を変え、望来(モウライ)へ足を延ばすことにした。
続く