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ポジティブな私 ポジ人

サッポロピリカコタン 1

民族共生象徴空間ウポポイが2020年に開業し、国立のアイヌ民族博物館として大変興味を持っていたが、コロナ感染症の影響で、一時は入場に予約が必要であったり簡単に訪れることが出来ずにいた。
そんな折、たまたまテレビで「札幌市アイヌ交流センター サッポロピリカコタン」の存在を知った。場所は南区の温泉地小金湯に所在している。
「行ってみたいなぁ」と夫に伝えておいた。

それから暫く経った6月18日土曜日、小雨まじりのなか、夫の掛け声でサッポロピリカコタンへ向かった。
「サッポロピリカコタン」はアイヌ語で「札幌の美しい村」という意味だ。

車を駐車し、施設へ足を踏み入れると、建物へいざなうように飛翔する鳥のアート。3体ほど飛翔の形を変えて続く。



その先にシマフクロウ(コタンコロカムイ)のオブジェ。この右手が入り口となっている。素敵な演出だ。

基本、建物内は入場無料。館内撮影全てOKというのがうれしい。
アイヌ紋様のタペストリー。




ゆるやかな川の流れをイメージしたというストリートギャラリーが階下へ続く。その階段を下りながら、右手に展示された品々をゆっくりと観賞する。

木の皮などを利用して、糸を作り生活用品を作ってしまうアイヌ民族は、手先が器用だ。


このバッグは実際に使ってみたい。出来れば作っても見たい。丈夫そうで、タウンバッグにもエコバッグにも良さそうだ。
白樺の木の皮を用いて作った日用品。ひしゃくの柄の先端に紋様が彫られている。

女性用のマキリ。

刺繍などに欠かせない針の入れ物。

刺繍が緻密で紋様も様々。丁寧な針仕事だ。

階下の奥まったところに、アイヌ民族の衣食住に関わる展示物がある。そこだけは入場料がかかるのだが、それも、たったの200円。65歳以上は無料だ。

入ると直ぐにアイヌ民族の衣装が目に入る。展示品は本来手にとって見ることが出来るそうなのだが、コロナの関係で現在は残念ながら触れることが出来ない。

美しい民族衣装。色も素材も様々だ。








鮭の皮で作った服。初めて見た。

鮭の皮で作った靴もある。

これは鹿4頭分の皮を使った一足の冬用の靴。


イタチを捕まえるためのワナ。かわいそうだけど、ワナにかかると圧死すると説明されていた。

鹿の膀胱を利用した水筒。熊の膀胱は小さくてダメなんだって。熊の体格の方が鹿を上回っているのに、膀胱が小さいとは意外だ。

美しい装飾品。アイヌの人たちはお洒落だ。


手甲

頭部を飾るハチマキ状の飾りマタンプシ。これだけは名前を覚えた。

アイヌ民族の織りなす様々な文様はそれぞれに意味があるそうだ。アイヌは文字を持たない代わりに、言葉による伝承と紋様で後世に文化や生活を伝えたのかもしれない。

菅元総理大臣が、アイヌ紋様の刺繍をしたマスクをしていたのも印象深い事だった。マスクのアイヌ紋様は、とても素敵だったし、全国の人がニュース映像で見たと思うと、道民の一人としてちょっとうれしい気もした。

続く



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