儲けそうな情報には敏感。掲載先は〇〇スタンプ商会とある。切手や貨幣を取り扱う業者さんだ。
詳細を読んでみると、100円銀貨の発行年が昭和32年から41年のものに付き、変色や傷があっても買取価格が1枚に付き130円とある。
我が家にはいつも全種類の硬貨が50枚以上ストックしてある。100円硬貨も60枚近くある。何枚見つかることやら…しめしめ。まるで守銭奴の老婆のように、早速100円硬貨の年度チェックを始めた。
一枚一枚期待を込めて年度を確認する。しかし、期待とは裏腹に中々昭和の年度が出てこない。
結果は0枚。
昭和42年はあったんだけどなー。もう1年前だったら良かったのに残念。
希少価値の硬貨は、そんな簡単に見つかるものでは無いという事がわかった。
「取らぬ狸の皮算用」そんなことわざが頭に浮かんだ。
しかし、よくよく考えてみれば、目的の硬貨が見つかったとしても、一枚に付き30円の得ではあるけれど、硬貨を買い取ってもらうために出かければ、交通費の方が高くつくのだ。本末転倒。
それでも、硬貨を一枚一枚確認する作業は、「昭和」「平成」など過ぎ去ってしまった過去の時代を流通してきた硬貨と共に、自分の若い時代を記憶の底で振り返り、懐かしくもあった。そして、何より硬貨を一枚一枚めくりながら、宝くじを当てるようなワクワク感もあって楽しかった。
電子マネー化が進んでいる昨今、日本銀行による硬貨の発行も減少しているらしい。
将来、紙幣や硬貨が完全に電子マネーに置き換わる日はやって来るのだろうか。
「札束」という言葉の響きに(いやしくも)心地良い感覚があるのだが、この言葉も何れ死語になる日が来るのだろうか。
未来の若者は、お金の重みを、実体のないゼロの数のみで判断することになるのだろうか。
昭和生まれの私には、実体のない“数字だけのお金”には、何故か不安がつきまとう。とは言いながら、電子マネーで支払ったりしてるけど…。まあ…便利だけど…。
そんなことを考えながら、未来を待たなくとも、もうほぼほぼそんな時代になりつつあることを、今更ながら確認することになった。
金は天下の回りもの。
きっと何処かにはある、希少コイン。探し当てたいものだ。
金銭的な価値を求めるというよりは、見つけただけでラッキー!良い事がありそうだから…。