例の有料コンテンツ解約の一件から、ちょっとスマホ操作に自信がついた私に、夫が改まって「力を貸してほしいんだけど」と言ってきた。それは…。
確定申告
(「かくていしんこくー」と、ドラえもんが道具を出す時の感じで言いたくなる)
マイナンバーを、利用してe-Taxで簡単に申告できると、新聞やテレビで言っている。
密を避けて、コロナ感染回避の為にも、家で簡単に申告出来るなら、スマホで挑戦して見ようと思うと。
これは良い機会。
スマホ苦手の夫が、自ら申し出た事に喜びさえ感じる。
二人でタッグを組んで挑戦だー。
決戦の日、土曜日、朝！
24時間受付中だからと、8時半からスタート。
やってやろうじゃないの。
ついつい喧嘩腰。
スマホは文明の利器で、決して親の敵でも何でもないのにね。
マイナンバーカードを利用しての申告と言うことで
ざっくり手順を紹介すると、
まず、「マイナポータル」というアプリをインストールして、マイナンバーカードを読ませ、そこからe-Taxへ入り、これまでは紙媒体の提出書類に貼り付けていた書類(源泉徴収票等)の数字を入力し、確定申告完了…の流れ。
簡単簡単言うから、夫も重い腰を上げる気になったのだ。字面で見ると、まあまあ簡単そう。
操作手順通りにマイナポータルをインストール。マイナンバーカードを読ませる。
これがすんなりいかない。まあ、良いでしょう。何回か根気よく読ませる。その後暗証番号入力。
そしてe-Taxへ進み、また、マイナンバーカードを読ませる。また、一発でいかない。でも、頑張りましょう。簡単に済むんだから。やっとこカード読ませて、また、暗証番号。
そして、やっと住所や名前の入力と設問事項に答え…。
ここらへんまでは、夫が何とか頑張って進んできた。
私は夫のスマホスキルの向上の為にも、ちょっと見守りながら、アドバイス。
そして、何とかその画面は完了…したはずだったが…。
突如、“納税用確認番号”でエラーとなる。
えっ？「納税用確認番号」って？
そこで、右往左往することになる。手元にある書類や何やらをひっくり返し探すも？？？
夫の手から、バトンよろしくスマホを引き継ぎ、入力画面をつぶさに、念入りに見てみると…
入力のための四角い枠組みは無いけれど、“納税用確認番号”という文字を見つけ、矢印があった。
何となくタッチしてみたら、何と納税用確認番号が出て来たよ。
隠れていた。わかりづらいなー。
夫みたいに見逃す人、多いんじゃないだろうか？
よし、これはクリア出来た。
さあ次の段階。
確か、ここでまた、カードをスマホに読ませて、暗証番号を入力したような気がする。そして、何の申告か選択画面があって、二段の表になっている。
ここで不親切と感じたのは、前出の「納税用確認番号」の所でもそうだったが、
「選択して下さい」とか
「矢印をタッチして下さい」という
明確な指示がなく、(もしかしたら私の見落としかも知れないが)非常に気付きづらく、わかりづらいのだ。
赤い字の表示にするとか、不慣れな人の立場に立って作り上げてほしいと、切に願う。
やっと、ここまで辿り着き、所得控除と保険の控除の両方を選択し、もう少しでゴールの予感。
次へ進んだところで、
「控除証明書を取得できませんでした」
の残酷な文字が…やっぱりかー。
いつもスンナリ行かないのが、昭和世代にとってのスマホ。いつもシニアをくじけさせるのだ。元来頑張り屋の昭和生まれのシニア達を…
確認したところ、生命保険の控除でe-Taxと連携してるのは、大手保険会社8社のみだった事が判明。
我が家の生命保険はその中にあらず。
山の頂にあと一歩のところで、転落です。麓まで。
気を取り直し、せめて所得控除だけでもとやり直すも、生命保険の控除も選ばないと次へ行けなかった。
やり直しの度に、カードを読み取り、読み取りを何度もやり直し、大げさですが発狂しそうになった。
だんだん、馬鹿らしくもなってきた。
通信費も通常は操作が長引けば長引くほどかかるだろうし、この不親切なシステムにイライラがつのる。
念の為、大手保険会社8社以外の場合の申告方法を調べたところ、
「契約している保険会社のホームページにアクセスし、お客様ページにログインして、ダウンロードし、システムにデータをインポートすることで自動計算が可能になる」とのことです。
私にとって滅茶苦茶ハードル高い上に、「データをインポート」って…もう、頑張ってもどうなのか…出来ない予感しかしない。戦意喪失…。
紙媒体で提出する事をイメージすると、何て簡単なの!!
確定申告の用紙さえあればチョコチョコっと記入して、印鑑押して、必要書類添付。封筒に切手を貼ってポストに投函。終了ー！楽ー。
昭和世代にはアナログがお似合い。私の場合は特に。
今日はスマホに負けたー。
これからマイナンバーでe-Taxの確定申告にチャレンジされる個人の方へ。
始められる前に、保険の控除がある場合は、ご自身の保険会社が大手８社に該当するか、確認されてから挑戦された方が良いと思います。
文中の、操作の記述はザックリと記載しているので、誤りや、もしかすると(興奮していたので)勘違いもあるかも知れませんので、その場合はご容赦下さいね。
夫と私のマイナンバー利用のe-Tax確定申告の挫折体験。
これがどなたかのお役に立てば、幸いです。
