毎日2〜3個折っていたので、やっと折りの行程が頭に入った。出来栄えも、最初に比べると、ちょっとは美しくなったかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/35/572cd98fa4603abb7c6b46dc5adca565.jpg?1698910447)
左側が記念すべき最初の1個目。右の黄色のバラは22個目。
表から見るとあまり変わりないように見えるけど、裏面を見ると出来の違いがちょっとわかる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/2d/9e3a419ce4174b171e7522532370bfd8.jpg?1698910460)
調子の良い時は、15分で1個折れる。1時間なら4個折れるな、そう考えると、何か内職の花作りをしている様な気分になる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/2d/9e3a419ce4174b171e7522532370bfd8.jpg?1698910460)
調子の良い時は、15分で1個折れる。1時間なら4個折れるな、そう考えると、何か内職の花作りをしている様な気分になる。
そうして、その日の2個目を折り始めると、1個目はサクサク折れたのに、どこでどう間違えたか、サッパリ完成しないということがよくある。
前の行程に戻ってあーでもないこーでもないと検証していて、向きが間違っていたとか、行程をひとつ抜かしていたとか、誤りがわかってやっと出来上がったりする。
指先を使い、失敗の原因を探り、考える。これは格好の「ボケ防止」かも知れない。そして「ボケバロメーター」になるかも知れない。折り方を忘れたりしたら、ボケアラーム!
父の妹、私にとっては叔母も年を取ってから折り紙を折っていた。
季節ごとに相応しい作品を折っては色紙(しきし)に貼り、30作品以上は私に贈ってくれたのではないだろうか。
「折り紙も安くはないのよ」と言っていたので、高級な折り紙の用紙も使用していたようだ。
叔母は住んでいる地域で、折り紙の講師もしていた。何年か前に、年齢を理由に引退したようだが。
それに影響を受けたというわけでもないが、根底に流れる父の家系のモノ作りが好きな遺伝子が、私にも流れているのだなと思う。
毎日バラを折り続け、折れなくなった時は、なにかの前触れだと気付けそうだ。
年を重ね、もし、体調を崩し病院に入院しても、バラを折れる状態なら折り続けよう。
看護師さんの間ではきっとこんな会話が交わされる。
A看護師さん
「〇号室のポジ人さんの事なんだけど…」
B看護師さん
「ああ、いつもバラを折っているおばあちゃんね」
そしていつしか私は「薔薇のおばあちゃん」として院内で有名になっていくのだ。
何の取り柄もない、見た目も凡庸なしわくちゃなお婆ちゃんの私が「薔薇のおばあちゃん」と呼ばれる。なんて素敵な事なんでしょう!
そう呼ばれるようになったら、その名に相応しいおばあちゃんにならなきゃ。
薔薇のおばあちゃんはホントは美しい方が良いけど、そこはしょうが無いから、せめて微笑みを絶やさないおばあちゃんでなければいけない。
そんな事を妄想しながら、今日もバラを折る。