見出し画像

ポジティブな私 ポジ人

夫婦の家事分担

街なかで、赤ちゃんの前抱っこをしている若いお父さんの姿を見かけることが多くなった。
ここまで来たのか、と羨ましさを感じると共に、一方で、中には昭和然とした「男は仕事、女は家事子育て」といった風潮の家族もまだ存在しているかも知れない。

最近、ドラマ「ムチャブリ 私が社長になるなんて」をとても楽しく観ている。

社長の秘書であった主人公が、突然子会社の社長に大抜擢され、様々な危機を周囲の人々に助けられながら、社長として成長していく物語だ。

3月2日の第9話では、高畑充希が演じる主人公の親友にスポットが当たった。

女優夏帆が演じる専業主婦が、会社に正式採用となり、主婦業も仕事も両立させようと奮闘する内容だった。

専業主婦から職を得て兼業主婦へ。
自分にも覚えがあるから共感できる。
張り切って働き始める。
仕事も家事も頑張るため、これまでより負荷のかかる日常を何とかやりこなそうと努力する。

そんな妻の努力と思いを、世の夫達はどれだけわかってくれているのだろうか。意外とわかってくれていない。
それが描かれていて、共感できるシーンしかなかった。

働く主婦には、夫のフォローが欠かせない。

ドラマの中では、夫も軽いノリで家事を手伝い始めるのだが、日頃やり慣れないことをする夫の、食器洗いの汚れ残りや洗濯物の雑なたたみ方等にイライラする様子が描かれていた。

視聴者の多くが胸の内で「わかるー!」と叫んでいるのが聞こえるほどだ。私も叫んでいた。
慣れないことやるから、仕方がないんだけどね。
で、結局「私がやるからいいわ」となってしまうこともよくある。

ドラマの中で、彼女は自分の思いとは裏腹に、家事・子育て・仕事に精神的にも肉体的にも追い詰められていく。
やがて、自発的に家事にかかわらない夫への不満が爆発。結局、夫婦喧嘩に発展してしまう。

そのシーンに強く共感した人も大勢いたと思う。

結婚後に専業主婦が職業を持つ時、一昔前は、夫の協力を求めることは時代の流れからなかなか言い出せない空気があった。
元々「女は働かずに家で家事をこなすべきだ」という男性側の思惑が世間を支配していた時代があった。
時代の流れは簡単には変わらない。時間がかかるものだ。
やがて、女性の社会進出が増えたが、夫たちの家事への協力を得られるようになるのには、かなりの時間がかかったと思う。

大昔、井戸から水を組み上げ洗濯をしていたのが、時代が流れ、蛇口をひねると水が出て、手洗いの洗濯は、洗濯機に任せることが出来るようになった。

その過程だけを眺めて見ても、世の夫族は「それだけ楽になったんだから余裕があるだろう」と思われる。
その他にも主婦にとっては、飛躍的に便利な家電は多く生まれた。
しかし、当事者である妻の立場に立ってみると、夫が思う程楽ではないのだ。

私もいつも感じていたが、働く主婦にオフの日はない。

ウィークデーは仕事、仕事が終わっても帰宅後に食事の支度など家事作業がある。
ウィークエンドは夫や子供が家に居るため、朝昼晩の3食の食事の用意に加え、日頃できなかった家事作業をするという、今考えると良くやっていたと自分を褒めてあげたい気持ちになる。

令和の夫婦は文字通り男女同権、フィフティ・フィフティで家事も育児も分担している夫婦が多いのだろう。

昭和時代を生きてきた私はリタイアした生活の中で、これまでの流れから夫に家事分担を提案する事が出来ずにいる。

それでも私の心の声が多少聞こえているようで、夫は出来ることから少しは家事に関わってくれてはいる。

家事の分担の割合で言えばフィフティ・フィフティには程遠いが、自発的にやってくれていることを考えれば、御の字と今の所は思っている。
子育てしながら働いていたあの頃に比べれば、私もゆとりの毎日だから。

それでも、同じ家で生活し、リタイアした同じ状況にあるにもかかわらず、全く何もしない夫に、時折イライラが募り爆発寸前になる。
そんな時は、長めのウォーキングに出かける。野鳥を見に行ったり、キツネの足跡をながめたり、なかなか帰らない。そのうちに心が安らいでくる。

そして、外から家に戻ってみると、意外にも掃除がしてあったり、お茶碗が洗ってあったりする。
やっぱり、私の心の内は彼に読まれているようだ。

そんなふうにして、日々、私の気持ちは投資信託の株のように乱高下を繰り返し、結局、平均値におさまっているのだ。
夫が家事を積極的に頑張ってくれれば、右肩上がりになるのだがなあ。







名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事