そんな私が、新進のスポーツブランドに魅了された。それは、
“UNDER ARMOUR”
アンダーアーマー
アーマーは“甲冑”の意。
甲冑の下の鍛え上げられた肉体を想像させるネーミングだ。
甲冑と言えば、中世の騎士物語。
ウォルト・ディズニーの「王様の剣」。子供の時に出会ったイギリスのアーサー王伝説の物語だ。
甲冑(アーマー)という言葉に何故かワクワクする。
そんなわけで、アンダーアーマーという名前に惹かれ、そしてそのロゴにも魅力を感じた。
アンダーアーマーをご存知の方ならお分かりと思うが、アルファベットのUとAを上下に重ね組み合わせたシンプルなデザインのロゴ。ゆるやかな放物線を合わせたようなデザインに心惹かれる。
アンダーアーマーについて調べてみると、創業者はアメリカのメリーランド大学のアメリカンフットボールの選手だったケビン・プランク氏。
事の始まりは、コットンシャツ。
アメフトの防具であるショルダーパッドの下に着用するコットンシャツが、汗で重くなりベタベタと体にまとわりつくのを不快に感じていた事が創業のきっかけとなった。
当時のコットンシャツといえば、日本でも有名なあのヘインズ(HANES)だろうか。
私も若い頃、同僚が愛用していたのを知って、利用していた時期がある。木綿100%。長く使用すると、首の部分がよく伸びた。
1996年、ケビン・プランク氏は祖母の家の地下室で、新しいシャツの開発をし、アンダーアーマーが誕生したという。
おばあちゃんの家の地下室で誕生したという事実も何か「彼はおばあちゃん子だったのかな?」と想像され、ケビン・プランク氏の暖かな人柄がイメージされ好感がもてる。
当時は、ゆとりのあるコットンシャツをアンダーウェアとして着ていたので、アンダーアーマーのピチッと肌にフィットするシャツは、随分奇異に映ったらしい。
しかし、選手に試着させてみると、その優れた機能性が認知され、商品の売り上げがまたたく間に伸び、設立から10年余りで、全米でも指折りの総合スポーツブランドに成長したという。
ブランド名は「セカンドスキン(第二の肌)」のように身体に密着するという特徴的なウェアを、ユニフォームの下(under)に着用する「アスリートが戦うための鎧(armour)」とした事に由来するそうだ。
私にはアメフトの防具、ショルダーパッドこそがarmourに見える。その下に着用するシャツという事で、「アンダーアーマー」なのでは、と勝手に解釈していた。
おととし、娘のスボーツ用品を買いに大型スポーツショップに行って、あれこれ見ていて、アンダーアーマーに出会った。
ロゴ自体はあちこちで見かけていたものの、それがアンダーアーマーのものである事は知らず、その時初めてロゴと商品名が私の中で合致した。
アンダーアーマーのウェアはどれも私好みのデザインだった。お値段も手頃だったので、いつか手に入れたいと、その時思ったのだ。
そして今年7月にジョギング用のウェアを買い求めに、再び大型スボーツショップへ夫と二人で向かったのだった。
夫はウォーキング用のキャップ選び。
入店して直ぐにグレーの迷彩柄のキャップを選んだ。
ブランドはGIRAUDM(ジローム)。
通常の緑と茶の迷彩柄とは違い、グレーというのがなかなかオシャレだ。
スポーツショップのオリジナルブランドらしい。
私の方は、それまでジョギングの時に着用していたのは、ワゴンセールで買ったノーブランドのジャージ。そのヨレヨレのジャージ下をアンダーアーマーに新調した。
黒の伸縮性に優れたシュッとしたロングパンツ。太ももの横に小さく控え目な白抜きのロゴ。
パーカーも購入。胸元にデッカイロゴ。
用途によって、商品にヒートギア、コールドギアと表示してある。その名称にすらカッコ良さを感じてしまう。要は夏用、冬用といったところか。
私のアンダーアーマー愛は止まらない。
別の日に、中心街のシューズショップでジョギング用のシューズもアンダーアーマーに新調した。
これまで使っていたのは、かれこれ30年ほど前に買ったナイキのシューズだ。
恐ろしいほどの年月だが、走る為だけに購入したので、傷みはあまり無かった。走っていなかっただけに…。
だが、足の形も年々変化する様で、外反母趾気味の足には、合わなくなりつつあったのだ。
新しいシューズは黒。かかと部分とサイドに、控え目な白抜きの小さなロゴ。
好きだなーこのちっちゃいロゴ。
と言うわけで、ウェアとシューズを刷新し「ヨレヨレワゴンジャージ」から「アンダーアーマーのヒートギアのロングパンツ」へ華麗(加齢)に脱皮した。
はた目にはシュッとしたジョガーに映っているはず…だが。
10月半ばを過ぎてから、一気に気温が下がり始めた。
今年はいつまで走る事が出来るだろう。雪が降るまで。11月末位までだろうか。退職したら、週2で走ろうと思っている。
ヒートギアからコールドギアへチェーンジ!…ちょっと言ってみたかっただけ。