最後の仕事を終えた8月31日の夜、息子からラインが届いた。
「お疲れ様」と私を労う言葉と共に、この画像。そして短い替え歌のフレーズ。

おかんisフリーダ~ム♫
おかんisフリーダ~ム♫
懐かしいテレビ番組「エンタの神様」のラストコーナー。
思わず一人でニヤリと頬を緩めた。
私が仕事から解放されたことを一番喜んでいるのは、息子だ。
「母親には楽をして、自由に生きてもらいたい」という、息子からのメッセージ。お笑い番組に絡ませてくれたのが、余計に嬉しかった。
そして、もう9月も半ば。
最近になって、つくづく本当に自由だなあと思う。
そして、つい先月まで慌ただしく働いていた厨房での事を思う。
絶え間なく続いていく忙しい毎日。もう、関わることもないのだなあと、懐かしくさえ思う。まだ、2週間ちょっとしか経っていないのに…。
仕事をして良かった事。
それは、体力が付いたこと。
重い鍋やヤカンが、腕の筋力を鍛えてくれた。
配膳のワゴンの棚に、おかずの入った皿や味噌汁のお椀を上の段から下の段に並べる為に、何度もしゃがんだ。それが、膝の屈伸運動になったのか、膝の曲げ伸ばしがスムーズになった。仕事についた当初は膝が痛かったのに、いつの間にか痛く無くなっていた。
職場を去った今、筋力が衰えていくのではないかと、少し心配だ。せっかく鍛えられた筋肉だ。維持するために、筋トレしなきゃ駄目だなあと思う。
毎日洗面台に立って鏡で自分の顔を見る時、最近自分の顔が穏やかな表情になっているのを感じる。
鬱気味の時は、自信を失った自分の顔がいやだったけれど、今ではストレスから解放され、緊張のカケラもないゆるんだ平和な顔だ。でもこの状況、あまりに自由すぎて、緊張が無さすぎて、このままではいけないとも感じている。
自己管理の苦手な私。鏡に向かって「しっかりしろよ!」と活を入れるけれど、その場を離れると、肉体も精神も弛緩しっぱなしの日常。
そして今日も「まっ、いいか」と毎日が過ぎて行く。