碁席秀策へようこそ!

徹夜で打てる新宿の碁会所「秀策」の
出来事や大会などをお伝えします。
プロ・県代表クラスもよく来ている碁会所です。

秀策劇場 語録

2010-02-09 18:52:30 | 最近の出来事
「Mさ~ん(秀策店員) チャーシューメンと茄子味噌とライスの大盛りお願いします。」
 
アンサー 目碁師N六段の台詞 上記のセットは高価なため、
この言葉が出た時は、Nさんが勝ちまくっている時である。

「平均うまいね」「平均うまいじゃな~いの」

A 秀策四段の O・Zさんが対局中に相手に言った台詞
 相手が上手だろうと下手だろうと関係なく、皮肉ぽいが褒めている。

「小~~~さな親切。」

A N六段の言葉  大きなお世話である

 【岡Wの怪人】

A「 O・Wさんという人に、偉い人が名付けたあだ名 秀作劇場の岡W怪人より。」

「これは下々の者では食べられない物なんですよ」

AこれもN六段 ①の後に、観戦者が 食わせてくれとか、おいしそうだとか、
 Nさん勝ってるの??とか聞いた時に出る言葉

【高いコーラ代だったよ】

A共通用語。 賭け碁で大敗した後に、勝った相手がコーラを奢ってくれる時に、
  敗れた者が言う台詞 似た語で【高いビール代だった】【一万円のコーラ】など

「やめなさいよ、みっともない」
 
A タイソン六段言 相手が終盤になって、忘れた頃にどうしようもない逆転を狙う手や
     地の中で暴れだした時に言う台詞。

【自爆テロ】

A形勢にかかわらず、あえて自爆する事 似た語で【アルカイダ】など。


「まいった まいった」

A 師範I氏が水曜会で相手にぼやく台詞 本当はまいってはいない。

【目碁】
A懸賞碁の一種で 10目単位で賭け金が動く。例えば台10円の目1円を
賭けていたとする 半目or1目~10目までが一番という これは11円
 10目半~11目で2番 これは12円である 11目半~云々という感じである
台というのは最低額 目が10目=1円
ちなみに目碁は投げられない ジゴは引き分け。


【水曜会】
A強い者達が集まる8人トーナメント制

【トーナメント戦】
A秀策では級位者から○段まで誰でも参加できる大会のこと 毎週土日の昼頃にやっている
参加費なし 勝ち上がると食券がもらえる こちらも8人トーナメント制

【片懸】 
A指導碁に近いもの 下手が勝つと無料 負けると授業料を支払う。
上手も頑張るので面白い試みでは。

【S級】
A秀策7段以上のクラスの事を指す

「Nさんなら」
AなんでもアリのNさんを例えにする時の言葉

【タイソン】

A負けない目碁師、トーナメントなどでは力は発揮しない
 目碁だとS級の力である(手合いは六段) あだ名の由来は噛み付きながら殴り倒すような碁
である事から付いた。

「お経は唱えちゃダメだって」

A 気分良く歌っているN六段に
タイソン六段が言った台詞

「平均ヘタだね」
O・Zさんに平均うまいねと言われた秀策四段のQちゃんが返した言葉。

「鏡見なさいよ」

A Nさんが「どこかにカモさんいないかな~」と呟いた時
 ?さんが発した言葉。

【病気】

A 無理手連発する人や、盤上で自爆テロを起こす人の事を指す

「待ったは三回まで」

A Nさんが仲の良い人と打ってる時にその人が致命的なミスをしてハガそうとした時に
Nさんから出た言葉 普通待ったは厳禁だが、 やさしいのである。

【タケちゃんマン】
 
A秀策にたまにくるお客様で板橋八段という噂だが、秀策では四段の手合いで打っている
 超のつく手厚い地取り碁でまったく石が踊らない S級に4子や5子も置いて
上手から恐れられている^^;。

【仕上がっている】

A飲酒中の人、泥酔の人の事

【神様】

A座敷の奥にいる御老人の事

【藤沢秀行名誉棋聖】

A秀策最高師範の事、秀行先生(故)は
秀策マスターと一緒に徹夜で碁が打てる場所を作ろうやという事で
秀行先生のご協力もあってできたのが碁席「秀策」です
座敷には秀行先生が書かれた書が展示されています。

【コタツ】

Aその下にある自動麻雀卓の事。

【謎中】

A謎の中国人の略 
 秀策に来ているSさんの事

「乞食野郎」

A K七段が負けてお金を渡す時に言う台詞 よく見ると嬉しそうに言うので
強い相手と打てて喜んでいるのかも。

【マスター】

A秀策席亭の事

「マドロスだ」

Aオランダ語で船乗りの事。無鉄砲で怖いもの知らずの意味合いで使われる
盤上で大暴れ(無茶苦茶)する時に使うのです

【四隅取っては碁勝てず】

A序盤で縮こまった隅を4つも取ると
バランスが悪くなり大抵苦戦をする説。(中盤で荒らした隅の地は別)
4隅取らせて碁を打つなの格言は変わりつつある・・?!。

「ダメダメダメ!もう許さない」

A例えば対戦相手がマドロスをして不発した場合、
相手は大抵ボロボロになってごめんなさいなので、その時に用いられる。


「余の顔を見忘れたか」

A 時代劇好きのQ・Nさんの言葉。 そんな無茶をして私を誰だと思っているの


【ロード・オブ・ザ・ネット碁】 

A 秀策にあるパソコンのネット碁の事
利用可能なのは東洋囲碁と幽玄の間で(KGSも最近追加されました)

これにハマリ過ぎてしまうお客様が多く あまりの熱中振りに
O・Zさん M・Hさんなど12時間もぶっ通しでやってしまうほどで

救急○を呼んだ例があります^^;、大変な魔力を持つ恐ろしい機械ですが、
お体が心配です・・・^;。 




 一部間違いがあったので修正しました 
    片権× 片懸○

続く




















 

真剣師N六段~2改

2010-02-09 13:54:25 | 最近の出来事
間がありましたが、N六段のお話の続き。  

読む前に一言だけ、 「目碁は投了ができません」
 





前回の記事でNさんが破天荒な碁である事がわかってもらえたと思う
その時の記事はN六段の良いところばかり書いたので、
今回はバランスを取って逆の形も書かねばならない

いくらN六段が囲碁アマ人口(日本)240万人ほどの中では強い部類に入るとは言っても
上には上がいるもので、 力自慢のNさんでもどうにもならない相手がいた

その人は新宿の虎と言われている 私が初めてお会いした時、
他とは違うオーラを放っている感じだった。

さて、この虎さんとNさんが賭け碁で勝負するのだが、最初は小さいレートで勝負をする

Nさんは、ほぼ目碁(地合いの差でレートが動く碁)オンリーだ。

勝つ目碁師は
小さいレートではお互いに小手調べの碁で自分と相手のメンタル面を確かめながら碁を打つ

勝敗はあまりこだわらないし相手の調子如何によっては、
碁は負けても(無理はせず一番などの小さい負けにする)
次の碁からは賭け金をレイズしていく流れだ。


数局が打ち終わった頃で賭け金が増える、ここからが真剣勝負で
目碁なので機を見れば大差で勝ちにいくし、負ける時は小さくを心がける

でもNさんには関係ない 安全に打つとか、機を見るとか
細かい事は排除する そう、あのNさんなら
持ち前の暴力の碁で大石を召し取り、大差で目を出すつもりのはずだ


しかし、この虎さん、実はNさんに匹敵する豪腕の持ち主で、
凄まじい殴り合いが始まり、盤上は死屍累々 コウも徹底的に争う

N「私とコウをしてみなさんがどういう結末をたどったか知っていますね」
と、自信満々にコウを争うNさん

虎「どういう結末なのか見てみたい」
N「よし、おれも男の子だ!とことん付き合うけんね」



碁が終わる頃にはお互いのアゲハマが碁笥の蓋から溢れてしまう程で
それで碁が打てるのではというくらいだ  

結末は―――    Nさんが100目差を超える負けに。。。

3~4局打ち終わると、どうも風向きはN六段が良くない
負けが込んでNさんも熱くなってしまう、みたびレイズして勝負する

N「虎さん、次から5.1でやりましょう。

虎「OK」 

N六段は私が言うのは失礼かもしれないが、相当な力自慢の天狗だ

N「ごっちんごっちん!みんな逮捕です!全部いただきます。」
虎「どうぞどうぞ」

N六段は虎を叩き潰そうと最強手を連発するも、こうなってしまうと虎の領域で

Nさんは周りの石が見えなくなってしまっているので、その部分では互角以上のワカレでも
 お隣の大石さんは眼がひとつで封鎖されてしまっていて、あれ?!という感じだ
終われば10番!14番など(91目~差と131目~差)
大目を出されてしまった。 こうなるとN六段も相手の力を認め謙虚にならざるを得ない

その傾向は序盤に表れた 普段N六段は互先・置碁関わらず
星に小ゲイマにかかられると、

平常心がある時ならこのように誰にでもオオゲイマで受ける
なるほど、勢力重視 実利概念排除のNさんらしい受け方だ

だが虎に大目を出されしまったNさんは、


 
小ゲイマに受けた。 これはアマプロ関わらず愛用されていて オオゲイマ受けに比べて
手堅く地を取れるところから好まれている

だがN六段は地が欲しいワケではないのだ
オオゲイマ受けは薄くボロボロになってしまう事もあり
N六段の場合死んでしまう事すらある

という事でボロボロにされたくないという意味合いでN六段は小ゲイマに受けたのだ

これはN六段にとっては謙虚の表れで、相手に恐れを感じていなければこの受け方はしない

しかしそれでも虎とぶつかると 最終的に小ゲイマで受けた手がボロボロになってしまう
碁は圧倒的に虎が勝ち越し、最初の2子の手合いが 3子、4子と打ち込まれてしまう

熱くなってしまっているという事もあるが
平常心のNさんなら3子ならアマチュア都代表クラス
4子なら本気のプロにもまず負けないはずだ

午前中の開始から徹夜で何十局と碁は朝まで続き

私はもう何局目だろうか、・・と思っていると
急に観戦してる誰かが大きな声を出す 

「Nさん!なんで天元に石が置いてあるの?! 恥ずかしい!(笑)」

N「明日から廃業だ。」 

そう、Nさんは裏プロの虎についに5子まで打ち込まれてしまう
(目碁師は手合いにシビアで、何十連敗もしないとここまで手合いが変わる事はない)

その瞬間からN六段に異変が起こった 今まで謙虚に小ゲイマ受けをしていたNさんだが

虎が思わず声を出す

虎「なんだそれは!(笑)」

N「命あっての目碁やけんね・・・。」




コスミで受けるようになったのだ 私はこんな受け方は見た事がなかった
これはもう謙虚とかそういうのを超えている・・。

N六段に5子置かせてさらに
このコスミ受けをさせたのは 後にも先にも、新宿の虎だけである

その日以来この二人は対局する事はなかったという。(終)










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