OveJa neGrA

あっという間の34歳。気持ちにあった無意味な「楽観」も、今や少しの焦りとなってきた。チリに帰りたくなってしまうこのごろ。

20 de May,2010 「手」

2010-05-20 22:01:40 | Weblog
患者さんの手。
長年農家の女性の手は、見事に変形していた。
親指は横に曲がり詰めは肥厚して原型がわからないくらいに。
他の指も、木の根っこのように、無尽蔵に伸びている。
そして土黒く逞しい手は、なんだか誇らしさを醸し出していた。
「長年はたらいてきたからな。」
と、ちょっと照れくさそうな老女。
ここら辺は、農家が多くて、昔はかんぴょう畑が沢山あったとか。
今では手間がかかってしまい、作る人も減ったらしいが、そこにあった時間は、現実に今も引き継がれている。
彼女の手を見ていたら、なんだか胸が熱くなる。
自分のこだわっている「何か」がとてもちっぽけなものにすら感じてしまう。
まだまだ若造ですな。

20 de May,2010 570

2010-05-20 20:18:19 | Weblog
気付けばブログを初めて570日が過ぎたようだ。
早い物です。
思えばチリで始めた日記も、1年以上。
毎日のように更新してきましたが、思いを込めた物やうまくまとまらないもの、考えをつらつらと書き綴ったものなど様々。
それでも続ける事に、何か意味を見いだしています。
きっと振り返ったときに自分の軌跡が見えるのかなと。
また、振り返れるとき、そのときがきっと、本当の意味で新しい一歩をふみだした時なんだろう。
どうしてこれほど紆余曲折するのか、これほど彷徨ってしまうのか自分でもよくはわからない。
一つだけ言えるのは、時間とともに自身も年を重ねたということ。
うん。
こんな生き方もあるって、先々言いたい物だ。