治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

宇宙飛行士の話もヒントになるね

2012-01-12 09:11:44 | 日記
古川宇宙飛行士をついったーでフォローしている。
ドクターでもある古川氏が、地上に帰ってきて、じょじょに前庭覚の認識を取り戻していく途上は面白かった。

こんなついーと読むと
自閉症の人が思い浮かんだ。

なぜトイレトレーニングがABA的手法「のみ」ではうまくいかないことがあるのかよくわかる。

ここで感覚統合理論を「トンデモ」と安易に決め付けてそれ以上の勉強をしない人と
とりあえずどういう知見なのか勉強してみる人とでは
ぐっと差が出そうだな。

宇宙でも固有受容覚を鈍らせない方法はずいぶん開発されているんだそうだ。
宇宙用トレッドミルみたいなので一日二時間くらいトレーニングしてメンテナンスに励むらしい。

でも前庭覚はねえ。
重力がないとねえ。
古川さんも、地球に帰られてからずいぶんリハビリされているようだ。

っていうわけで昨日ニュース9でもちらりと身体感覚の話に触れていらしたが

小脳の機能テストとしてこれをしてました。



宇宙空間では小脳機能が落ちるらしい。
画伯をわずらわせるほどのもんじゃないので、私がiPadで描いてみましたよ。


ちらりとしか触れられてなかったけど

重力や前庭覚と小脳の機能がリンクしていることを前提として話されているようでした。

発達障害の蛸壺から出てみると
いろんなことがわかりそうだ。