治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

告知への考え方は人権意識の縮図

2012-01-13 10:32:38 | 日記
スメタナ「わが祖国」をヘビロテしてます。
今読んでいる藤家寛子さんの新作が、どうもこの音楽を要求するの。

神田橋先生の本のときには、チャイコフスキー「悲愴」をヘビロテしましたね。
毎日毎日毎日聴いてました。
「自閉っ子と未来への希望」のときにはベートーベン総当り。
私には「幸い」共感覚というやっかいなものはないけど
本を作っているときに、脳みそが特定の音楽を要求するっていうのはよくある現象。

昨日も朝早くから原稿やっていて、国技館に着いたときには(←はい。また行きました)

まだ切り替えができていなかったようで、幕下の取組を見ながら、稀勢の里の母仲間が席をはずしたとき、iPadでスメタナを聴いてました。

稀勢の里弁当を前に



幕下の取組を見て

スメタナを聴くという状態。

で、ついったーの本名の方アカウントを見てみると、告知の問題で盛り上がっているじゃないですか。
私はじゃあ明日告知の問題書きますと宣言しましたよ。

どうしてかというとね
ちゅん平の原稿にも出てくるわけです。

なんで告知をためらう人がいるのか、わからない、と。

教えてもらわなければ始まらないだろう、と。

まあ要するに、ちゅん平は怒ってるのね。告知しない大人に。

もっともなことでしょう。

だって告知に対する態度って人権意識の縮図。
私はいつもそう思って見ている。

よくいるでしょ。親の会とかやって、世間に対しては「わかってください」と叫びながら
自分の子どもには告知してない、なんてケース。

子どもはワケのわからないままに支援級に通ってて
こんな状態になってたりさ。

こういう状態に置かれている子どもは人権侵害されていると私には見えるし

こういう状況で大地君みたいに修行に励めますか? 無理でしょ。だって自分にはなんで他の人とは違った修行が必要なのか教えてもらってないんだもん。

でもどうやっていいかわからないってお悩みの方のために
よこはま発達クリニックでは18900円出すと吉田友子医師が告知の仕方を教えてくれるんですんって。
あら親切。

吉田友子医師は、よその出版社に対する礼儀はご存じないようだけど
告知の仕方は知っていらっしゃるわよね。本も出していらっしゃるし。

でもね

私がかなり信頼している支援者が
「えらいお医者じゃないと告知できないってわけじゃないのよね」と言っていて
それは正しいと思う。

「関係性さえできていれば、親や先生、周囲の人が教えてあげられる。
でもお医者さんが告知についてあれこれ教えようとすることで
告知は特別なことだって思いこんでしまって告知できない人がいる」

そうだとしたらもったいないわね。


白くま母さんは小児がんの患者さんの例を出していた。

小さな体で手術に耐えなきゃいけない。
治療リハビリを乗り越えなきゃいけない。

だからきちんと告知するんだって。

自分の状態を知ることは、権利でしょう。人間として。

そこでまだ是非を議論しているのだとしたら
やっぱりこのギョーカイの人権意識は遅れてるわね。

ていうか、私とはずれてる人が多いのよね。
何が人権か、について。


☆☆☆☆

いや、テレビで観戦している画伯があまりに焦ってたから帰ってきてようつべで見直したら

あそこまで土俵際の一瞬、かなりきわどかったわね。後で見てぞっとしたわ。現地にいると盛り上がりの中であそこまできわどいとは思わなかった。

親の会仲間との、勝ったあとのハイタッチは最高。

それにしても、すごい身体能力だと思う。
172キロで普通バレエは踊れないわよね。

楽しかった~。

金土日はまじめに仕事します。

月火はまた国技館(←バカ)。