リングやペンダントなどのさまざまなジュエリーに、ダイヤモンドなどの石を入れることを石留めといいます。
一言で石留めと言っても、ジュエリーのデザインや石の種類によって、その留め方は数多くあります。
今回は、その中の「彫り留め」について、ご紹介していこうと思います。
彫り留めは、文字通り、ジュエリーの地金を彫って、そこに石を埋め込んで留める方法です。
プレーンな地金面に一つ一つタガネで彫っていきますので、石留め職人それぞれの手彫りの味わいがそのままそのジュエリーの表情となります。
そのため、よい品物を作るためには、石留め職人の確かな技術が必要になってきます。
彫り留めにも、たくさんの種類があるのですが、今回は手始めに、工程としてはわりと単純な「後光留め」をご紹介したいと思います。
留める前のリングです。
ひねりのある面に3ピース、メレーダイヤモンドを後光留めしていきます。
まず、留める位置にしるしをつけます。
次にしるしの位置にドリルで下穴をあけます。
あくまでも下穴ですので、石の直径よりだいぶ小さいです。
下穴を中心に皿もみをします。
皿もみとは、石がすわるように円錐型に削り込むことです。
次に、穴の天地左右をタガネで彫ります。
星が光ったような感じに彫ってあります。
穴にダイヤモンドをセッティングして、天地左右に彫った間から爪になる地金を起こし、その地金を丸くつぶしこむことで石を留めます。
その後、磨き上げて仕上がりです。
石を留める前のリングと比べるとリングの形は変わっていないのに、いっきに華やかできらびやかで、また高級感のあるジュエリーになったと思います。
石留めは、ジュエリーの加工工程の中ではかなり最終段階です。
この工程で、ジュエリーの表情が大きくかわります。
特に彫り留めは、タガネで彫った部分がキラキラと輝くため留めた石が際立ちますし、また、職人が彫って埋め込んでいることによる重厚な味わいが生まれます。
最近は、「彫り留め風」といえばいいでしょうか、3Dによってタガネ彫りをしたように成形してしまう工法も多くなってきていますが、やはり、実際にタガネで彫った風合いは出せません。
一つ一つ職人が手彫りして石を留めていく「彫り留め」の魅力が少しでもお伝えできたらいいなと思って、今日はご紹介しました。
ジュエリーTABITHA
一言で石留めと言っても、ジュエリーのデザインや石の種類によって、その留め方は数多くあります。
今回は、その中の「彫り留め」について、ご紹介していこうと思います。
彫り留めは、文字通り、ジュエリーの地金を彫って、そこに石を埋め込んで留める方法です。
プレーンな地金面に一つ一つタガネで彫っていきますので、石留め職人それぞれの手彫りの味わいがそのままそのジュエリーの表情となります。
そのため、よい品物を作るためには、石留め職人の確かな技術が必要になってきます。
彫り留めにも、たくさんの種類があるのですが、今回は手始めに、工程としてはわりと単純な「後光留め」をご紹介したいと思います。
留める前のリングです。
ひねりのある面に3ピース、メレーダイヤモンドを後光留めしていきます。
まず、留める位置にしるしをつけます。
次にしるしの位置にドリルで下穴をあけます。
あくまでも下穴ですので、石の直径よりだいぶ小さいです。
下穴を中心に皿もみをします。
皿もみとは、石がすわるように円錐型に削り込むことです。
次に、穴の天地左右をタガネで彫ります。
星が光ったような感じに彫ってあります。
穴にダイヤモンドをセッティングして、天地左右に彫った間から爪になる地金を起こし、その地金を丸くつぶしこむことで石を留めます。
その後、磨き上げて仕上がりです。
石を留める前のリングと比べるとリングの形は変わっていないのに、いっきに華やかできらびやかで、また高級感のあるジュエリーになったと思います。
石留めは、ジュエリーの加工工程の中ではかなり最終段階です。
この工程で、ジュエリーの表情が大きくかわります。
特に彫り留めは、タガネで彫った部分がキラキラと輝くため留めた石が際立ちますし、また、職人が彫って埋め込んでいることによる重厚な味わいが生まれます。
最近は、「彫り留め風」といえばいいでしょうか、3Dによってタガネ彫りをしたように成形してしまう工法も多くなってきていますが、やはり、実際にタガネで彫った風合いは出せません。
一つ一つ職人が手彫りして石を留めていく「彫り留め」の魅力が少しでもお伝えできたらいいなと思って、今日はご紹介しました。
ジュエリーTABITHA