ここのところ、毎日体罰に対する報道がなされ、その特集番組なども組まれている。
今日は、その中でも柔道女子についてロンドン五輪選手も含め15名のトップクラスの女子選手がJOCに対して告発がなされ、JOCをも巻き込んで大きな問題になってきている。
私も、指導者のはしくれとして、その指導方法に対して広く考えさせられる問題である。
手を上げなくても、自分が良かれと思ってやった(指導した)ことであっても、はたしてその対象の子ども達や選手がどう受け止められたのであろうか?
私も日々、自らの指導に対して悔やんだり、あるいは子どもたちが思いつめていないだろうかなどと自問自答する毎日なのであり、38年もの指導歴があっても毎日試行錯誤のくり返しなのである。
無論、体罰などは100%肯定するものではなく、自分が惨めになるだけのものでしかないことは重々承知しているが、私自身はじめて指導に入った頃の30年以上前には罰として「うさぎ飛びや校庭何週!」をさせたこともあり、恥ずかしい思いに至っている。
報道では、そのいきさつを深く知らない者が、きれい事を机上で議論することは簡単ではあるだろうが、この事には相当の無理があると感じぜざるをえない。
唯一つ言えることは、「命」はかけがえの無いもので、一番尊く大切にしなければならないということであり、それを継続的に徹底教育することが肝要であるし、社会や学校生活の中で広く誰もが共有していかなければならないことなのであると、私は思っている。
指導には相互の信頼関係が不可欠であり、子どもであれば親などを含めたコミュニケーションの取り方に工夫が必要であると考えている。