今回の県民大会では、被災地では初めて開催されたということで開会式に先立ち犠牲者に黙とうを捧げさせていただいた。
開会式では、前日行われた大船渡市創立60周年記念式典にわざわざお出で頂いた、元世界チャンピオンの伊藤繁雄さんと元全日本チャンピオンで、現在は日本卓球協会専務理事・国際卓球連盟副会長前原正浩さんに激励の言葉を話していただき、大会開催に花を添えてもらえたことは、私自身も感動であったし参加された選手の皆さんはおそらくこのサプライズに驚かれたのではないかと思っている。
さて、大会であるが今年はインカレと日程がぶつかっていてどちらの市町村も大学生が参加できない反面、男女とも面白い戦いとなった。
結果は、宮古市が紫波町を3-1で破り感動的な初優勝を飾った。被災地での大会で同じ被災地である宮古市が初優勝を飾ったことも大変意義深いものであり、目に見えない何かが後押しをしてくれたのではないかと思っている。
3位には、北上市と地元大船渡市が久方ぶりに入賞を果たした。
準々決勝以後では、決勝以外はすべての試合が3-2と激戦であり決勝トーナメントに勝ち進んだ8チームと予選リーグで2-3と宮古市に惜敗した矢巾町には、いずれも優勝のチャンスがあったようである。
一方女子は、決勝で一関市が3-1で矢巾町を下し4連覇を達成した。3位には、花巻市Bと盛岡市が入賞した。
期待された地元大船渡は、予選リーグでともに3位に入賞した盛岡市と花巻市Bに大接戦の末惜敗し、決勝トーナメントに進出できなかったが、地元として運営と試合どちらも頑張った選手の皆さんに敬意を表したいと思っている。
さて、大会を振り返ってみるとまず開催にやっとこぎつけられたことが一番であり、それが一番ほっとしたところなのである。
開会式のあいさつでも話させていただいたが、本当に開催できた現実に今までのいろいろなことが頭をよぎり万感胸に迫るものであった。
皆様のご支援にただただ感謝するのみである。
*優勝旗を受け取る小林耕也選手(宮古市)
*優勝旗を受け取る小山絢子選手(一関市)
*3位の賞状を受け取る今野善信選手(大船渡市)