試合で勝つ方法は、人によってそれぞれ違うと思うが、基本的な考え方は当然存在する。
卓球は、単純に相手より1本多く相手のコートにボールを送れば得点になる。
要は、相手より先にミスをしないことである。
しかし、相手がある以上そんなことは不可能に近い。もちろん実力差がありすぎる場合は別ものだが。
基本的に卓球のゲームは、先に11点を奪取したものの勝ちである。(ジュースの時は2本差だが)
したがって、9・10点取られてもまだ敗者にはならないのであり、目先の1本にばかり固執しないで、勝負どころの終盤をイメージした戦い方が勝者になり得る戦術だと私は思っている。
5セットマッチの場合、一般的にゲームの初めと終わりが各セットごとに大事な局面である。
特に集中を要する時であり、出だしが良ければ優位に試合を運べるし、出だしが悪ければできるだけ早く追いつこうと、集中力も体力も多く使ってしまい、肝心要のセットオール終盤の時に息切れしてしまうのである。
11点先取の場合、1セットはあっという間の時間である。
いかに、「心・技・体・戦術のバランス」が重要であるか、そしてそれを生み出すのは試合までのウォーミングアップの内容がカギを握っていることも、忘れてはならないものだと考えている。
*鶯宿温泉にて