金沢市の『慢性腰痛』専門 整体院 樹〜悩める治療家のあなたへ〜

勤務柔整師が整体院を独立開業。
現在R5年 開業8年目の悩み

質問に答えます(腰痛)

2016-04-28 22:15:23 | 腰部
質問頂いた内容に答えたいと思います。



腰痛で、腰を軽く触れただけでも痛がる患者さん。。。



いますよね。。。



それにはこんな理由がある場合があるのですが、、、







どうも(^_^)



先日、小学生になったばかりの娘の授業参観に行って来ました。



嫁さんが急遽、都合のため行けなくなった代理です(-ω-)/



やはり、男の親は少なかったですね。。。



そんな中、娘は私が来たことがうれしかったのか、張りきって手を挙げていました(=゜ω゜)ノ



ところが、、、一転泣き出してしまいました。。。



後ほど理由を聞くと、いい所を見せたかったのに、先生が当ててくれなかったから、、、らしいです。



かわいいですね~(*´ω`*)



ちゃんと理由を説明して、アイスを買ってあげて嫁さんに怒られた男です。。。(笑)








さて、今回は頂いた質問に答えていきたいと思います。



腰痛の患者さんですね。





こんなケース意外と多かったりしますよね。







30代女性  看護師さん 主訴 腰痛


腰痛で起立筋を軽く触れるだけでも痛みが出るようですね。



下腿から足裏をマッサージし、腹部にもアプローチしたと、、、



おそらく大腰筋の事だと思います。



そして、患者さんは胸が大きく肩こりがあるかもと考えて肩甲骨のROMを出すためにアプローチ。



しかし、結果がなかなか出ないとのご相談です。






患者さんの為になんとかしたいですね(=゜ω゜)ノ



今ある情報から私なりに予測を立てながら、考えていきたいと思います。






まず、看護師さんと言う事で、患者さんの介助、移乗、精神的ストレス、等の理由から、腰への負担は普通のお仕事よりは大きい事が予測されます。



そして、触れるだけで痛いと言う事。



これは起立筋が伸長性緊張しているのではないかと思われます。



つまり、短縮しているのではなく引き延ばされている状態で働いているために起こっているのだと考えられます。



では、なぜ引き延ばされているのか?



それはフロントラインの短縮傾向からではないでしょうか?





患者さんは胸が大きめということからも、前傾姿勢気味のアライメントが予測されます。



バックラインに痛みが出ている事を考えるとその可能性は高いのではないかと思います。





ですから、大腰筋へのアプローチは良いのだは無いかと思いますが、、、、



結果が出ないと言う事でしたら、他の原因を探していかねばなりません。






その前に、この患者さんがそこまでの痛みを出すような背景を考えますと、、、



まず、胸が大きめと言う事で前傾姿勢のため、フロントラインが短縮傾向になります。



その為バックラインが引き延ばされます。



この引き延ばされたバックラインは、引き延ばされつつも姿勢を保つために、



起立筋は体幹を伸展させるように頑張り続けます。



そこへ追い打ちをかけるように、看護師と言う仕事柄、中腰、患者の介護、移乗などで起立筋をさらに働かせることになります。



筋は引き延ばされた状態で働く時の負荷は、非常に大きく負担がかかります。



この様な背景が考えられます。



ですから、バックラインへのマッサージなどはあまり効果は無いかもしれません。。。



むしろ、痛みを増悪させることもあり得ます。



診るべきは前面です。



『慢性腰痛で痛い所には原因は無い』



これがほとんど当てはまります。







では、大腰筋以外の何処を治療して行くべきなのか?



私なら次はここを診ます。



後脛骨筋です。





下腿の深層筋です。



ここをリリース出来れば、伸展型腰痛は改善出来る事が多いです。



大腰筋ともつながりが深い部分なので、診てみて損は無い部分です。






そして、斜角筋も診ておきたいですね。



頚ですが、ここも腰痛と非常にかかわりが深い部分です。



ここをリリース出来ると頚の伸展がしやすくなります。



頚の伸展は体幹伸展動作の初動作に大きく関わっていますから、、、



けっこう重要ですよ(^^)/






あとは、胸が大きめと言う事から、小胸筋も短縮傾向ではないかと考えますが、、、



これはどちらともいえる部分ですが、、、



その人のアライメントによって変わってきますね。



一応診ておくべきかと思います。








この様に、まずは短縮している部分の伸長、緩めるアプローチを行い、伸長性緊張している部分の負荷を減らします。



そして、その伸長している部分の促通、強化を状態を診て考えていきたいですね。






もう一つ、この様なパターンでは、意外に前脛骨筋の促通だけで結果が出る場合もあったりします。



あくまで私の経験側でですが、、、





望む答えになっているかは分かりませんが、、、



以上です。




参考になればいいのですが。。。






いつも読んで頂いている勉強熱心な先生。



有難うございます(*´ω`*)



また次回。







おわり








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2 コメント

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質問 (柔道整復師)
2016-04-29 14:34:23
私も今日の内容のような症例はよくあります。

非常に参考になりました。

そこで質問というかリクエストなんですが、以前に大腰筋の触診、緩め方の回がありましたが、是非後脛骨筋、斜角筋についても同様にリリース方法を教えていただければありがたいと思います。

また、その他臨床でリリーステクニックが必要な筋は多々あると思うのですが、そういった筋別にシリーズ化して教えてもらえると非常に嬉しいです。
どうしても土日も営業している整骨院ですので、セミナーや勉強会、勉強時間の確保に苦戦していますので、ここで勉強させていただけると幸いです。

図々しいリクエストですみません…
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なるほど (takahisa0705)
2016-04-29 17:16:20
質問ありがとうございます。
やはり、リリース方法が気になる所なんですね。。。
なかなか、文章で全てお伝えするのは難しいかもしれませんが、、、
考えさせて頂きます。
貴重なご意見ありがとうございます。

仕事をしながら勉強するのは難しいですよね。
私も1日が24時間ではなく30時間くらいあれば、、、といつも思います(ーー;)

お互い自分の為、患者さんの為、頑張りましょう!
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