毎年春と秋に実家の母と作っていた手作りの味噌。
早いところ習得しなければと思いながらも、昭和ひとけた世代の適当なカンやコツ、さらには長年使いすぎてふた部分が若干変形し機嫌良いのか悪いのかよくわからない母の圧力鍋のクセ…
そして肝心な種こうじからの発酵…などを我が物としてつかみ取ることが結局できぬまま、
母はこのところあらゆる日常のものやことを忘れることが、急激に多くなりました。
元々は母の近所のババフレンドたちの農家の広~い作業場で、大人数で手分けをしながら祭りのように大量に作っていたときに
母がその作り方を覚えて、我々家族(姉家族、私家族)の食べる分程度を細々と小規模に家で作り始めました。
小規模とは言っても一回に作る味噌が12キロくらいになりますし、一回が3日間、それが複数回となりますとなかなかの重労働でした。
姉と私のそれぞれの子どもたちが家庭を持ち、さらに母(ばあ)の手作り味噌は大人気。
家族の分…といいつつ作る量は増えていきました。
何年か前から、その作業を手伝い始めてはみたものの、、、。
習得には至らず。
そこで、今日はうんとミニミニサイズでうんとハードルを下げて試しに自分で仕込んでみました。
使うのは京都の菱六という会社から取り寄せた完成品の「米麹」500㌘。
そして大豆は500㌘を圧力鍋で柔らかく煮ます。
いつもの5分の一程度の分量ですので大豆を潰すのもそんなに大変ではありません。
麹と混ぜて容器に詰めて仕込み完了。
3ヶ月後にはその味を確かめることが出来ます。
あとは、
将来的に例えばやはり種こうじから発酵させて麹を作りたい、と思ったときは
「発酵器」なるものを購入出来ないこともありません。
そうなりますと、それはそれで中途半端ではない味噌を極める人を、私は目指すことになります。
…と、そのようなことがよぎった瞬間
「ないわ~」と思いました。