A子の花園

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伝統こけしとみちのくの旅―東北の産地めぐり

2015-11-20 05:00:00 | 旅行
こけしは、東北で生まれ育ち歴史や伝統がある工芸品です。東北の土俗玩具であると同時に、庶民の信仰をささえる象徴物として愛されてきました。その姿や面描には、みちのくの厳しい自然条件や気候風土に培われた生活感情を深く宿し、ひたすら暖かい春の訪れを待つような、内に秘めた生命力を感じさせるものがある。こけしとは何なのか?

その製作過程の伝わり方で、地域の特徴やこけし工人のくふうなどで、 構造(頭のつけ方)、顔、胴の模様が異なるものが出来てきました。
これらを地域別に系統をつけて、それぞれの地名をつけて呼ばれています。
その名称は、土湯系、遠刈田系、弥治郎系、鳴子系、肘折系、蔵王系、 山形作並系、木地山系、津軽系(ぬるゆ系)、
南部系(花巻系)と10の系統に分けられています。

こけしを作る方を「こけし工人」といわれていますが、収入の面などから職業としての生活がなりたたなくなってきている実情があります。土産店の奥に工房がある場合はまだいいのでしょうが、一軒家の工房で弟子を育てる余裕がなくなると技術の後継者不足になります。時代の流れの中に作品だけが残される日が近い将来に来てしまうかもしれません。



伝統こけし

伝統こけしとみちのくの旅―東北の産地めぐり (講談社カルチャーブックス)
クリエーター情報なし
講談社



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