このストーブを買ったのは今から約30年年前のこと。当時15800円くらいで他の石油ストーブよりかなり高価だったが、レトロなデザインが気に入って買ってしまった。
購入した年に少し使ったが、それからずっと海外暮らしなどをしていたので実家に置いたまま使っていなかった。
これを再び使い始めたのは去年の冬からだ。灯油を新しいものに入れ替えたこと以外まったくメンテもしなかったが、30年の時を経たことがうそのように着火して青い炎で部屋を暖めてくれた。
先日うっかり空焼きをしてしまった。灯油が半分の状態で寝てしまった結果だ。
このストーブの芯は綿でできているので空焼きすると炭になって短くなってしまう。
しかも30年前にそのことを知らずに芯をきれいにしようと思い一度空焼きをしているので
今回の空焼きによる芯の短小化によりどう調整しても適切な炎の高さを確保をできなくなった。
そんなわけでネット通販で芯を購入。細かいお金のことはあまり気にしていないので記憶も曖昧だがたしか2000円くらいだった。
モデルチェンジなしの定番商品なので30年前に購入したモデルのスペアパーツが今でも容易に入手できる、日進月歩に高度化する物があふれる今の世の中でこれはある種の驚異だと思う。
おまけにライターで着火するので電池も不要だし、ヤカンをのせればお湯も沸く。極端に言えばこれがあれば簡単な調理はできる。おまけにシェールガスの採掘により当面石油枯渇の心配はなくなった。
そんなわけで、芯の交換後以前同様きれいな青い炎が復活した。
この調子ならあと30年使えそう、というより自分の余生より長いだろう。