「みなさん、エスカレーターって右側歩くじゃないですか。
左側に立って行列になってるんですよ。
右側空いてるんですよ。
僕は並ぶのがいやなんで、右側に立って乗ることって結構やるんですよ。
並ばなくていいからめっちゃ楽なんですよ。
エスカレーターの右側を上がって登ってく人がいるんですけども、僕は右側に立ってるんですよ。
これって日本人の常識からすると、「みんな並んでんのになんでお前、並ばないの?」ってなるんですけど、そもそもエスカレーターって歩いちゃいけないんですよ。
なので、ルール上僕が正しいので、なにかトラブルがあっても僕のほうが正しいという結論になっちゃうんですよ。」
なんだかわかったようなわからんような…
これが論破というものなんでしょうね。
これを聞いて思ったのが、パリサイ人とイエスの逸話。
パリサイ人は厳格なユダヤ教徒。
神のルールを忠実に守っていた正しい人たち。
安息日は神の教えに基づき、絶対に休まなければならなかった。
あるとき、安息日に困っている人がいた。
パリサイ人は神様のルールに従い、助けなかった。
活動をしないのが常識だったから。
イエスもユダヤ教徒なわけですが、
「いや、そーじゃねーだろ、神様に奉仕することがわたしたちの務め。人は神様が創造したものである。安息日であっても人を助けることは神様に奉仕することになる。なので助けよーよ。ルールはガイドライン」
と言って、困っている人を助けました。
エスカレータでは歩かないというのがルールではありますが、中には駆け上がらなければならない緊急事態にある人もいるかもしれません。
そのような人がいたときに備えて、右側通路を確保しているわけです。
エスカレーターで片側に並ぶ日本人の習性。
そこには、イエスの慈悲に似たものを感じますな。
ところで、私の住む地域では、ちょっと前までは循環器の先生の数が少なかったです。
心筋梗塞などの緊急患者が病院に来たときに、処置できるお医者さんが他病院にいたりしました。
そのときは、お医者さんは自家用車で高速道路を使い、病院から病院へ移動するわけですが、もちろん緊急車両ではないので法定速度で走るのがルールなわけです。
おまわりさんに捕まることを心配しつつ、けっこう飛ばして走ってたそうです。
捕まらなかったからいいけど、もし捕まってたら患者さん確実に死んでますね。
殺人案件になりかねないですね。
法定速度50㎞のところを55㎞で捕まるみたいな、はがゆい経験をされた方も多いのでは?
警官の新人さんが、「研修に遅れるー!!」と、高速で200㎞出して捕まったニュースがありましたが、それはルールちゃんと守りましょうね、って感じですが…
ルールはガイドラインのようなものなので、ルールが全てというのはあまり人間っぽくないような気がしますなぁ…
私自身は、どちらかというと、ルール破りまくってるし、常識も守らない悪い人間です(笑)
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