シンデレラ、別称「灰かぶり」
お金持ちの家に生まれたシンデレラは幼いころにお母さんを亡くしていました。
お父さんはすぐに再婚し、新しいお母さんには二人の美人な娘がいました。
それからは、新しいお母さんと二人の姉からひたすらいじめられるようになりました。
「お前にはこの靴で十分」と、木靴を履かせられました。
そのため、シンデレラの足は小さいままでした。
シンデレラは布団で寝ることを許されていませんでした。
服もボロボロなので寒くてたまりません。
シンデレラは、寒さをしのぐために暖炉へ行くのですが、夜中には火が消えてしまいます。
でも、灰はまだ暖かいので、シンデレラはその灰をかぶって寒さをしのぐのでした。
シンデレラはつらくてお母さんのお墓の前でよく泣いていました。
拾った小枝をお墓にさして泣いていると、涙が小枝にかかり、小枝はみるみると大きな木になりました。
その木には、2羽の白い鳥がとまるようになりました。
鳥たちはシンデレラの望むものを与えるようになりました。
そのころ、王様は王子の結婚相手を探すために、国中の女子を集めて3日に渡るパーティーを開こうとしていました。
継母や義理のお姉さんたちは王家に入れると大喜びです。
「私も行きたいです。」とシンデレラは言いました。
「そんなボロボロな服でか?灰の中の豆でも拾っとけ!」と、継母は食卓にあった豆を灰の中へ放るのでした。
シンデレラは、泣きながらお墓の前で「王宮へ行きたい」と祈ります。
白い鳥たちが来て、白いドレス、黄金の靴を用意してくれました。
シンデレラは、白いドレスを着て、黄金の靴を履き、歩いて王宮へと向かうのでした。
会場につくと、シンデレラが奇麗すぎて、彼女がシンデレラであることに継母も姉も気づきません。
王子さまは一目ぼれ。
王子さまは、シンデレラとしか踊りません。
シンデレラは家のことがあるので日暮れまでに帰らなければなりませんでした。
シンデレラは、帰りも徒歩で家に帰ります。
次の日も、王子さまはシンデレラとずっと踊っています。
そして、日暮れ前にシンデレラは家へ帰ります。
3日目、王子さまは、シンデレラが何者であるかヒントを得たいと思い、階段に粘着質なシートを設置しました。
日暮れ前にシンデレラは帰ろうとするのですが、この階段でシンデレラは転んでしまい、黄金の靴を残し、家へ帰ることになりました。
王子さまは、この黄金の靴をヒントにシンデレラがどこにいるのか、国中を探し回りました。
木靴をはいて育ったシンデレラの足は小さかったので、義理の姉も黄金の靴をはこうとしますが、つま先が入りません。
「王子様の妃になるなら歩かなくてもいいだろう、足は不要よ」と、継母は娘のつま先を切りました。
足は痛くて血がドクドクと流れていますが、おかげでぴったり黄金の靴をはくことができました。
王子は「あぁあなたがシンデレラですね?」と義理の姉を王宮へ連れ帰ろうとします。
そこに白い鳥が来て、「その足は血まみれだよ、ほんとの花嫁は家にいるよ」と王子に伝えました。
「あぁ、よく見たら血まみれだ、シンデレラはあの家にいるのだ」と王子は次の姉に黄金の靴を試着してもらいます。
今度はかかとが入らなかったので、継母は娘のかかとを切り落としました。
サイズはぴったりなのですが、また血まみれです。
そして、シンデレラが血まみれの黄金の靴を履いたところぴったりだったので、王子はシンデレラを王宮へ連れていき結婚するのでした。
すると、それまでシンデレラをいじめまくっていた姉たちが王家の特権に授かろうとすり寄ってくるようになりました。
シンデレラの両肩には白い鳥たちがとまっています。
シンデレラの両脇からすり寄って来た姉たちの目玉を、白い鳥たちはえぐりだしました。
めでたし、めでたし。
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