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ロスチャイルド物語SEASON1⑨/11ナポレオンを屁ともしないロスチャイルド家。

2024-02-19 07:52:21 | ロスチャイルド物語

ナポレオン戦争中、ヴィルヘルム9世は、ロンドンに蓄えた莫大なお金をネイサンに管理させていました。

ネイサンは、ヴィルヘルム9世のお金を国債として運用し、そこで得た元手に貴金属の投機で利率20%という法外な利益を上げていました。

ヴィルヘルム9世は、ナポレオン軍とイギリス・オーストリア同盟軍の両者においしいお話をもちかけましたが、ナポレオンはそれに嫌悪を感じて大軍をヘッセンに送りました。

ヴィルヘルム9世は、国外逃亡を余儀なくされ、ヘッセンのお金の管理もネイサンに託すのでした。

ロスチャイルド家は、ヨーロッパ中にあるヴィルヘルム9世の債権を管理し守りつつ利益を上げていました。

事前に築いておいた郵便ビジネスでナポレオン軍の動きを事前に察知し、監視をうまくかわすことができました。

マイアーは、密かにオーストリア皇帝や他の諸侯のお世話もしていたので、マイアーには武器を持つ権利、免税、領内での移動の自由など、いいようにとりはかっていました。

ナポレオンの大陸封鎖令(1806)が出されるのですが、ロスチャイルド家はそれをものともせず、自由にイギリスとヨーロッパ大陸との間で密貿易を行うのでした。

ネイサンは、命知らずの船乗りたちを雇い、どんどん封鎖をかいくぐります。

お金の恩をもらっていたフランクフルト公は、ナポレオンの立ち入り捜査が入りそうなときにはその情報をいち早くマイアーに知らせました。

同じく1806年、ネイサンはハンナと結婚しました。

ハンナのお父さんは、イギリスのお金持ちのユダヤ人、レヴィ・ベアレント・コーエンです。

コーエン家の家業は、イギリスの織物やインドの産物などをヨーロッパ大陸へ密輸することでした。

この結婚で、ネイサンは、コーエン家の家業を受け継ぐことになります。

 



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