今年も夏が始まろうとしています。毎年、電力のひっ迫が予想されるので云々…と節電を呼びかける案内が、電力会社から出されます。2016年の電力自由化以降、多くの会社が参入し、価格競争が始まりました。いいことだと思います。嫌いな会社の電気を買わざるを得ない状況から脱して、自分で選択できるようになったから。
でもね、よく見てみると、当時たくさん電気を使う家庭ほどオトクになるプランが主流でした。うちみたいに、ちっとも電気の売り上げに貢献できていない『戦力外消費者』は、どの電力会社と契約しても大差なし…という印象。それでも電力会社はきっちり選びました。それまでの大手○○電力は、原発を稼働させている会社で、今後も老朽原発にムチ打って稼働させる気マンマン。安かろうが(実際は安くないけど)、大手だろうが、そんな会社を応援したくないわい!
選んだのは原発を廃止して自然エネルギーを広げていこうと頑張っている電力会社。毎月、電源構成(どんな手段で発電したか)を発表しています。儲けたら、きちんと利用者還元割り戻しをしています。公正であろうと努めている会社です。価格が安くなった訳ではないけれど。
儲けるために危険極まりない発電方法を採用し、震災であれだけの被害者を出し、謝りもせず、責任も取らない。その上まだ再稼働するか~?そんなあり方に、私は被災者ではないけれど、猛烈に腹を立てました。というか、今でも。
電力が不足するから原発、という意味の分からないことを聞いたり読んだりしました。不足するならみんなで節電をして、自然エネルギーに舵を切り直して供給量を増やしていけばいいことでしょう?実際に震災後、原発が一つも稼働していなくても、私たちは生きていけたでしょう?と言いたい。
一般家庭の中でだったら、収入が少なければ節約するし、お酒の残りが少なくなれば、チビチビ大事に飲むでしょうに(→それは、うちだけか?)。電力不足を何故原発と結びつけようとするのかよく分からないけれど、電力不足の論理を言うなら、みんなが無理のない程度で大事に電気を使えば、つまり節電すればいいじゃんか。これが節電理由の一つ。節電している間に、自然エネルギー発電の技術が上がったり、省電力の技術が上がれば、オール自然エネルギー国家ができるじゃん。私は、結構本気で夢見てる。敬うべき国というのは、こういう姿勢や意気込みのある国だと思う。お金をばらまく国ではなく。
まあ、どんな方法であれ、たとえ自然エネルギーであっても電気を作るには環境に負荷をかけるのだから、負荷をかけないように(今住んでいる場所を大切に)しようよ。というのがふたつ目。
そして三つめは、やはり電気料金を下げるための節電。これは、私にとって切実な問題。