離婚を決意するまで、私の家は家族仲良し…とまではいかなくても、まぁまぁ上手くいっている家庭に思われていたと思う。私も子どもも、外ではそのように振舞っていた。それなのに「実はDVで…」なんて誰に相談する?誰にも言わなかった。仲の良さげな家族や友人たちを横目に、複雑な思いを抱えつつ、明るく楽し気に見せていた。
離婚を決めたとき、まず離婚経験のある友人に電話した。「今晩すぐ会う?」と言ってくれたが、彼女の仕事がお休みの時に約束する。
離婚を予期していたとはいえ、心の準備はなかった。でもとにかく、早く家を出ようと気は焦っていた。そのくせ、一歩踏み出すのが怖かった。いろんな気持ちが不協和音となって、心を落ち着きないものにする。でも何かしなくては進めない。そんな感じだった。彼女に会うことで、誰かに離婚を宣言することで、無理にでも一歩進めようと思った。自分がするべきことがはっきりすれば、不安も和らいで、離婚に立ち向かえるはず。
家庭内の状況はあまり詳しく話していないが、手続きなどを詳しく聞く。心が舞い上がっていて、理解が追い付かない。分からないなりにメモを取りながら、整理していく。その日のうちに友人から、顔が広く就職を助けてもらえそうな知人を紹介してもらった。
相談しながらも、本当に無事新生活に着地できるのか、まったく自信がなかった。
翌日、紹介された知人に履歴書を持っていく。ずっと専業主婦だったので、ひどく貧弱な履歴。引け目を感じる。後日、いくつか公募情報を教えてもらったが、全滅。
引っ越しするまでは、それ以外、特に誰にも相談しなかった。唯一、遠方の友人に離婚を宣言しただけ。しんどいときは、自分の状況を話すのにもエネルギーがいる。
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