よろず戯言

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犬鳴峠

2011-07-01 01:04:22 | 日記・エッセイ・コラム

※はじめに

記事「犬鳴峠」は、怖い内容およびアダルトな内容を含んでいます。

これらの類の文章が苦手な方、不快に思われる方は、読まないようお願いします。

 

 

先日の休み、福岡で最も有名な心霊スポット、犬鳴峠へ行ってきた。

行ってきたといっても、仕事などでたまに通るところであり、行き馴れた場所でもある。

 

糟屋郡久山町と、宮若市を結ぶ、トンネルを含む峠道。

県道21号線・福岡直方線となっており、直方・飯塚と福岡を結ぶ幹線道路として、

路線バスも通っており、大型トラックを中心に交通量は多い。

宮若側には、峠の麓に脇田温泉という温泉があり、自然あふれるのどかな山村。

久山側も、蛍スポットとして人気のある猪野川や久原川が流れる山深い場所。

 

峠のまたがる犬鳴山は、確かにあまり開発が進んでおらず、山道も険しく登山にも不向き。

山の奥深くに、外部との接触を断ち、人知れず独自の生活を続ける集落が存在するとか、

いろいろ囁かれる噂話は、都市伝説であり、根拠もないデマである。

 

また心霊現象は色々と聞かれるが、

そのほとんどが、道幅が狭く事故が多発する難所だった、

旧犬鳴トンネルを含む旧峠道にちなむものであり、

現在の新しいトンネルと峠道はきれいに舗装・整備され、通行にもまったく難のない峠道だ。

これに比べると、飯塚市と須恵町を結ぶショウケ越えや、飯塚市と篠栗町を結ぶ八木山峠、

香春町とみやこ町を結ぶ味見峠などの方が、よっぽど険しい。

 

・・・・とにかく、福岡でもっとも恐れられている恐怖スポットへおもむいた。

 

久山側から。

意味深な名前の交差点が、犬鳴峠のスタート地点。

 

Photo_4

「山の神」はご加護をくださるのか・・・それとも戒めをくだすのか?

 

そして山の斜面の左側には、大規模な集合霊園が広がっている・・・・。

山肌に大きく掲げられた梵字のプレートが不気味にたたずむ。

 

Photo_2

写ってはいけないものが写っていないか・・・・怖くて細部まで見ていない。

  

峠に進入すると道の左右に、どこへ繋がっていたのか?

厳重に閉ざされた古い道がいくつか見られる。

不気味に錆びた鉄柵と、進入禁止のプレート。

その先は、ひび割れて隆起し、雑草と落石だらけの舗装路。

車は進入できなくても、人ならばその柵を乗り越えて行ける。

だが、真っ昼間であっても、そんな気は微塵も起きない。

 

途中、目の前に不気味な建造物が現れる。

古いコンクリートの建物で、構造のみ。

幾何学的にも見えるその構造、一体、なんの建物の跡なのか?

コンクリートの表面を汚す水垢のすじ模様が不気味さを増している。

 

02  

昭和初期まで、この辺りに採石場があったらしく、

このナゾの建造物は、その施設の一部だと思われる。

 

そして・・・・峠道にありがちな不法投棄されたゴミ。

だが・・・犬鳴峠はひと味違った!

 

Photo_3

貞子はカンベンして欲しいが、従順なおネエちゃんが出てくるのは大歓迎。

でも壊れたデッキで再生しちゃいけないんだよな。

 

もうあまり見かけなくなったVHSビデオテープ!

ラベルはほとんど剥げてしまっているが、かろうじて“VIDEO”とだけ読める。

いや・・だからビデオだというのは判っているんだよ!

これをデッキで再生したら・・・。

砂嵐から突如、井戸のある光景が映し出され・・・・。

 

・・・なんてバカなことを考えながら進み、とうとうトンネルの入り口へ到達した。

 

Photo_4

 

これが恐怖の犬鳴トンネル!

旧トンネルは身の毛もよだつほど恐ろしいらしいが、

実はこっちの新トンネルでも、たびたび恐怖体験が報告される。

 

トンネルの上方には、旧峠道らしき道路が見える・・・。

トンネル入口の右側に、その旧道に通じているのであろう、細い脇道も確認できた。

地図にも、途中で途切れているが、細く蛇行する道路が載っている。

途中で途切れているのは、旧トンネルが封鎖されているからか?

 

おそるおそる、その脇道を進むことにした。

道幅がせまいくせに、のっけから急勾配のヘアピンカーブ。 

こら事故が多発するわけだ・・・。

 

だが、次の瞬間、これまで見たこともない異様な物体を目にし、

しばしそれを凝視して硬直してしまった。

 

 

 

 

 

 

Photo_5

サイズ比較用に、脇に空缶でも置くんだった・・・。 

 

これは・・・いったいぜんたい何なのか!?

植物なのか?

蟻塚のように昆虫や小動物が作り出したものなのか?

そもそも自然のものなのか?

はたまた人工物なのか?

 

大きさは50~60cmほどで、けっこう大きい。

山吹色~黄橙色でとても鮮やか。

表面は無秩序に起伏しており、だんだんと膨れて増幅していった感じ。

色や形状から、堆積した糞のようにも見えるが、臭いもなく虫もたかっていない。

表面の質感から、排泄物などではないと解る。

 

柔らかいのか?固いのか?

確かめるため、木の棒などでつついてみようかと思ったが、

“プシューーーッ!”と、何か有毒ガスのようなものが噴出するとマズいのでやらなかった。

アラレちゃん御用達の頑丈な木の棒でもあれば話は別だが。

 

この物体の下に錆びた鉄パイプのようなものが有るのが確認できた。

鉄に何かしら菌類などが発生し、それが成長してこのような物体を形成したのか?

または投棄された化学物質や人工物が腐食するなどして、このような物体を形成したのか?

はたまた、地球外生命体のサナギ的な・・・!?

 

探偵ナイトスクープへ、調査依頼でもするか・・・?

 

この摩訶不思議な物体に立ちすくみ、旧道と思われる脇道を進むのをやめた。

この物体は、何か警告を放っていたのかもしれない・・・・。

 

 

トンネルは長くはない。

特段不気味さもなく、内壁もきれいで照明も多めで、ごくふつうのトンネルだ。

すぐにトンネルを抜けて宮若側へ出る。

 

Photo

苔むし看板が読めなくなっていて、こっち側の方が不気味。

 

Photo_2

これが宮若側の旧道の入口らしい。

だとしたら、この柵を乗り越え進むと恐怖の旧トンネルに到達する。 

 

宮若側は一気に下ることになる。

(宮若側から入れば、久山側が下ることになるが)

路肩に車を止めて撮影に臨む。

 

するとまた、峠にありがちな投棄物が・・・・。

使用済みのコンドームと外箱。

恐怖よりも性欲の方が勝る連中も居るようだ。

もうちょい進めば、ラブホテルがあるのに・・・。

たった数千円を惜しむな若人よ。

みだらなことやってる最中に怨霊にやられるのはホラー映画のセオリーだぞ。

  

峠道を下りきると、脇田温泉の温泉街を過ぎ、

左手に地元特産品の販売所、右手にセブンイレブンのある交差点にたどり着く。

そしてそこで目にはいるのが、5~6mくらいの巨大な埴輪。

どうやら近くに、“古代はにわ園”という施設があるらしく、

その道しるべとして、この交差点にたたずんでおられる。

 

台座に、「古代はにわ園は現在、改装中です・・」の張り紙。

う~ん残念。

 

Photo_3

“七支刀(しちしとう)”で襲いかかってくる方ではなく、

「はにゃ?」と言ってる、馬と一緒の王子様の方のデザイン。

 

それにしても犬鳴峠、真っ昼間にも関わらず、やはりどこか薄気味悪い。

車で通行するだけならば、そう感じることもないが、

実際、車を降り、歩いてその場所をまじまじと見ると、

その細部のディテールに、嫌な雰囲気を感じてしまう。

心霊スポットとか、スピリチュアルスポットとか、えてしてそういうものなのかもしれない。

旧道に関しては、興味本意で行くべきではない。

 

 

さて、今回わざわざ犬鳴峠にまで赴き、こんな記事を書いたのかというと、

マリオカートWiiにて、毎年この時期恒例となったルーム戦、

納涼おばけ杯”開催の告知のためだった。

ただ告知するのもつまらないので・・・と思ったのだが、

こんな本格的な記事になってしまい、

ドン引きして、げんなりして、参加するひとは居ないかもしれないな・・・

と、ちょっと後悔していたりする。

 

とりあえずやるってことだけを、このブログで先行周知しておく。

開催日時やルール詳細などは後日・・・。

 

 

実は記事作成の最中、ずっと鳥肌立ちっぱなしだった・・・。

デジカメの写真をアップするときも、写ってはいけないものが写っていないか・・・

ドキドキしながら、速攻で縮小しつつ作業した。

記事を書いている最中、突然 携帯電話が鳴ったり、

ウィルスソフトの定期セキュリティで、突然 ダイアログボックスが開いたり、

その都度、ビクッ!!ってなって、鳥肌がブワァァ・・・。

こんな夜中なのに、部屋の照明も明々として作業した・・・。

 

 

※謎の物体・・・正体は建築資材の断熱材だと判明。

スプレー缶入りのものが投棄され、中身があふれ、

あのような不気味な物体を形成していたのだと思われる。

ユニットハウス組立工場で働いている、うちのお母んがこの写真を見て「断熱材やん。」と、判明した。

 

 

 



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