よろず戯言

テーマのない冗長ブログです。

今日も嫌がらせ弁当

2019-08-20 23:36:36 | 映画

先日の休みに映画を観に行った。

篠原涼子主演のドラマ、“今日も嫌がらせ弁当”。

原作はkaori(ttkk)氏の同タイトルのエッセイ。

同氏が娘へのキャラ弁を毎日アップしていたブログ、

kaoriの嫌がらせのためだけのお弁当ブログ”が話題となり、エッセイ販売に至ったという。

これの前に観た、“光のお父さん”と同じく、一般人の実話に基づくブログが元となっている。

 

 

まずタイトルに興味を持ち、

さらに主演が篠原涼子ってことで、なんとなく面白そうだな~と思い、

ロクにあらすじも読まず、主演以外のキャストなんかも確認せず、公開されてすぐに鑑賞した。

 

八丈島でこどもと暮らすかおり(篠原涼子)。

夫を亡くし、シングルマザーとして二人の娘を育ててきた。

長女は既に社会人となって家を出た。

中学三年の次女とふたりだけ。

しかしこの次女の双葉(芳根京子)が絶賛反抗期中!

口もきかない、目も合わさない、会話はスマフォのラインで送ってくる有様。

 

そんな双葉が高校に進学。

だが反抗期は終わらず、相変わらずかおりに対して悪態をとり続ける。

そこでかおりは、双葉へのささやかな反撃をひらめく。

「私もあなたが嫌がることをします、あなたが態度を改めるまでね!」

かおりが開始した双葉への嫌がらせ。

それは、キャラ弁だった!

 

かわいいキャラクターグッズに湧く友達に、

「そういうのは卒業した。」などとクールさをアピールしていた双葉。

そんな双葉に、かわいらしい赤ずきんちゃんのキャラ弁。

フタを開けて驚愕する双葉。

しかし周りの友達は「かわいー!」などと寄ってきた。

 

 

そこから毎日続くキャラ弁。

あるときはお笑い芸人。

あるときはクイズ。

あるときは怒りのメッセージ。

またあるときは、木工用ボンド・・・?

 

「うざ・・・!」

弁当のふたを開けるたび嫌がる双葉だったが、

クラスメートからは大好評で、毎日キャラ弁ギャラリーが増えていく。

露骨に嫌がる双葉に、友達は「残しちゃえば?」と言うが、

「残すと負けたようで嫌だ!」と、

双葉は意地になり、毎日残さずキャラ弁を食べきる。

 

かおりは双葉へのキャラ弁を作り始め、ほどなくしてブログを始める。

毎日のキャラ弁をアップするブログ。

そのブログが話題となり、読者数もうなぎ登りに。

 

双葉が高校三年生に。

これまで真剣に進路を考えていなかった双葉。

色々あってぶつかってきた、母と娘。

毎朝早くに起きて自分へのキャラ弁づくり。

日中はお菓子工場で働き、夕方から居酒屋で働き、

さらに帰宅して内職までするかおり。

そんなかおりの姿をみて、心の奥底で感謝していた双葉。

 

だが、がんばり過ぎたかおりの体に異変が・・・。

卒業式目前、とうとう倒れてしまう。

病室で心配する双葉に、逆にげきを飛ばすかおり。

双葉は一度は諦めた東京での就職に再チャレンジすることに。

「卒業式までキャラ弁を作り続ける!」

そう決めていたかおり、最後のキャラ弁はどうなる・・・?

 

面白かった。

淡々とキャラ弁だけを見せられる映画かと思ったら、

しっかりとストーリーが作られていて面白かった。

オリジナルには居ないキャラクターが登場し、

オリジナルにはないエピソードが添えられていたそうだが、

まあ、そうしなきゃ映画として成立しないわな。

 

原作・・・といってもキャラ弁のフォトエッセイなので、

物語として成立しているかどうか判らないけれど、それを読んだひとや、

ブログの読者だったひとたちにも違和感なく見られたんじゃなかろうか。

 

主演の篠原涼子

テレビで初めて観た頃、まだ十代で初々しかった。

ごっつええ感じでダウンタウンらにもみくちゃにされて、

小室プロデュースで、“愛しさと切なさと心強さと”が大ヒットした頃。

それが今や高校生の母親役。

昨年観た、SUNNY 強い気持ち・強い愛のときも同じように思ったけれど、

ああ、時が経ったなあ・・・としみじみと感じさせられた。

 

 

そんな篠原涼子演じる、母親のかおりに悪態をつく、

反抗期の娘、双葉役に芳根京子ちゃん。

「え?これもしかして芳根京子?」

篠原涼子以外のキャストを確認しておらず、彼女が出演するとは思っていなかった。

そしてまた、未だ女子中高生の役をやる女優さんとも思っていなかったので意外だった。

彼女が主演したNHKの連ドラ、べっぴんさんを見たのが3年くらい前だったと思うから、

じゃあ あのときは一体いくつだったんだ!?って思った。

篠原涼子に負けない迫真の演技の連発で良かった。

どちらかといえば、芳根京子ちゃんの方がシビアなシーンが多かった。

 

かおりのブログの読者で、キャラ弁作りのレクチャーを受ける、

東京で息子と暮らす、シングルファザーの役に佐藤隆太

この映画の一週間前に観た、光のお父さんにも出演していた。

その際、主人公の上司で不真面目なサラリーマン役だったのだが、

今回は正反対、仕事も育児にも真剣、だけど不器用・・・といった真面目な役だった。

若い頃から色んな役をそつなくこなす、見ていて安心感のある俳優さんだ。

ただ、あんな豪快に屁をこく演出は要らないと思うんだ。

食べ物が題材の映画なんだからさ・・・。

 

 

双葉が恋する幼馴染みの少年役に、佐藤寛太

誰だコイツ知らねー・・・って思ったら、劇団EXILEとかいうのに所属している若手俳優らしい。

エグザイルって、あのエグザイルか?

てことは、この子もヤンキーってか、ゴロツキだったのか?

いや、エグザイルとか三代目なんちゃらとか、そういう集団だろ?

役は自分が一番嫌いなタイプの、スカしたいけ好かない色男。

双葉ちゃん、こんなチャラいのにナゼ惚れた?

あ、佐藤寛太くんには罪はない。

福岡出身ということで、今後応援したいと思った。

 

双葉のおねえちゃん、若葉役に、松井玲奈ちゃん。

名前はどこかで見たことがあったが、元SKE48に所属していた子だとか。

あ、知らんわ。

どこか重くてネガティブ思考の双葉に対し、

明るく能天気、ひょうひょうとした感じのおねえちゃん。

かおりのことも、双葉のことも気にかけて、実はしっかり者なのかもしれない。

そんな役をそつなく演じていた。

 

 

劇中、いろんなキャラ弁がたくさん登場する。

どれもカラフルで食材をうまく使っていて見ていて楽しい。

だが、疑問が・・・。

キャラ弁って美味いのかね?

ご飯のうえに、スライスチーズとかラディッシュとか乗っけててさ・・・。

デザイン重視で、味は二の次なんじゃなかろうか?

塩サバや塩鮭の下に、レタスやキャベツが敷かれているのもダメな自分は、

キャラ弁を美味しく食べられる自信がない。

 

 

購入したタコさんウインナーのストラップ。

タコさんウインナー作成はキャラ弁の入門らしい。

 

ドラクエⅩにも登場するキャラ弁。

アンルシア姫のお弁当にスライムが!

こう、錦糸卵やそぼろで描かれている程度だとふつうに美味しく食べられると思う。

 



コメントを投稿