今月中ごろだったか、スーパーで見つけたカップ麺。
様々な商品がアニメや映画キャラクターとコラボするのは珍しくない昨今。
大抵の場合、新しいキャラクター、最近話題のものや今が旬のキャラクターが起用される。
ところがこの商品、思わず二度見してしまった。
なんとも懐かしい、自分が子どもの頃に人気を博した、
"うる星やつら"と、"らんま1/2"。
それぞれ高橋留美子 氏の代表作がパッケージに描かれていた。
うる星やつらは、1981年から1986年まで、およそ4年半にも及びアニメ放映された。
トラ柄のビキニ姿のセクシーなおネエちゃん(ラムちゃん)。
頭にはツノ、キバも生えていて、起こると電撃を放つ。
雷様のようなこのキャラクターが、女たらしで不真面目な高校生、諸星あたるに、
押し掛け女房的に迫り、周りの個性豊かなキャラクター達と繰り広げるドタバタギャグ。
それまでの子ども向けのアニメではなく、青年向けのアニメで、
'80年代後半から起こった、アニメブームの先駆け的存在となった。
自分はかすかに観た記憶はあれど、放映当時は未就学から小学校低学年。
その内容はほとんど覚えておらず、ラムちゃんがあたるに放電するところや、
嫌な目付きのちっこい坊さんのキャラクターなどは記憶に残っている。
ラムちゃんのお父さんと弟かな?
男の雷がふたり居たのもなんとなく覚えている。
他のキャラクターやらストーリーやら、まったく覚えていない。
小学生~中学生の間に何度か再放送もされていたと思うが、
まだまだ子どもだった自分は、うる星やつらを観ることはなかった。
アニメよりもファミコン(ディスクシステムだったかも)で、
火事場から脱出するみたいなのがあって、友達ン家で猿のようにやっていた記憶がある。
数年前、リゲインのCMでラムちゃんのコスプレしてるがたまらなかったなあ。
らんま1/2は、1989年から3年半に渡って放映された。
ひょんなことから水をかぶると女になってしまう体になってしまった主人公、早乙女乱馬。
許嫁の少女、天道あかねの家に居候し、男から女、女から男と入れ替わりながら、
これまた個性のキツイ、周囲のキャラクターと織りなすドタバタギャグ。
こちらはアニメはそんな観た記憶がないけれど、
中学の時、この漫画が連載中だったサンデーを借りて読んだり、
また高校のとき、同じ美術部に所属していた同級生で、らんま1/2の熱烈なファンの子が居て、
単行本を借りたりもしていたので、断片的だけど内容は覚えている。
シャンプーとムース、クールなあかねの姉ちゃん(かすみだっけ?なびきだっけ?)が好きだった。
・・・が、一番好きだったのは、実は乱馬の父ちゃん!
なぜかパンダの姿で居ることが多いという謎のおっさんだった。
パンダ姿の乱馬の父ちゃん、玄馬もバッチリ描かれている。
一応マスコット的なキャラクターだったからな。
そんな高橋留美子の二大作品と、
「お前はどこのワカメじゃ!?」のエースコックがコラボレーション。
高橋氏の出身地、新潟のご当地ラーメンの味をカップ麺で再現しているらしい。
そんなわけで、パッケージにデカデカと、ラムちゃんとらんまが描かれている。
うる星やつらは、黄金鶏油スープのあっさり醤油ラーメン。
らんま1/2は、豚の旨味の濃厚味噌ラーメン。
新潟のご当地ラーメンっていったら、長岡市中心の生姜醤油ラーメンしか思い浮かばず、
今回発売された二種は、新潟のご当地ラーメンとしては、どちらも初めて知った味。
高橋氏の作品もキャラクターも好きだし、興味があったので両方とも購入してみた。
まずは、あっさり醤油味。
ネギ,メンマ,チャーシューと、オーソドックスなかやくのなかに、
なぜか投入されているタマネギが異彩を放つ。
これがまた妙に歯ごたえあるから いっそう際立つ。
別添の調味油を後から入れる。
確かに博多の水炊き並に鶏のダシが効いた、あっさりとした醤油スープ。
鶏のみならず、煮干しのダシも効いていて美味しい。
麺がカップ麺の割にコシがある。
麺の中に新潟県産コシヒカリの米粉が練り込まれているらしい。
もっちりして歯ごたえもあって、それが納得できる美味しさだった。
次いで、濃厚味噌味。
味噌味は大抵、濃厚になりがち。
こちらは別添の味噌スープがペースト状で、後から入れる。
もやしとキャベツが多めに入れられていて、醤油味よりも、若干ボリュームが感じられる。
あとは豚肉だろうか?
坦坦麺のように小さなそぼろ肉がパラパラっと入っていた。
そして醤油味同様、麺にはコシヒカリの米粉が入れられている。
無難に美味しい味噌ラーメンだ。
どちらも、まあ無難な味。
目新しさがあるとか、驚くほどのおいしさでもない。
ダシの深みとか麺の歯ごたえなど、地味目にすばらしさはあるのだが、
ふだんからカップ麺をよく食べるひとにはその違いが判るが、
それが一般の顧客に伝わるかどうかは疑問。
なので完全にキャラクターありきの商品。
先日食べたスターウォーズ・ヌードルよりは美味しかったけれど、
値段が倍近いので、そこはやっぱりキャラクター愛かな?
というか、高橋留美子でコラボするなら、なぜ"めぞん一刻"を出さなかった?
どうせなら生姜醤油味を追加して、めぞん一刻で発売すべきだった!
パッケージは響子さんじゃなくて、四谷さんで。
絶対に売れ残るな・・・。
うる星やつら ラムのウェディングベル その1
友達ン家でやっていた、うる星やつらのゲーム、たぶんこれ。
なつかしいな。
リゲイン TVCM|2014 すみれ「どーなっとるんだ」篇 「3、4時間」篇
放映時、なんでラムちゃん?って思っていたが、
リゲインのカラー、黄色と黒でかけているわけね。
最高ですね!
最高ってのは高橋留美子さんの作品に対してでしょうか?
カップ麺に対してでしょうか?
・・・って、まあ間違いなく、るーみっくワールドに対してでしょうね。
自分こんな記事書きながら、
実はちゃんと読んだの、めぞん一刻だけなんですよね。
らんまはちょこっとだけ、うる星やつらはアニメをちらっとだけ、
犬夜叉に至っては、漫画もアニメもまったく見ていません。
うる星やつらは、一度きちんと読みたいですね。