無印良品によく寄る。
衣類や文房具、雑貨を買うこともあるが、食料品を買うことが多い。
どういうマーケティングや商品開発をしているのか判らないが、
聞き慣れない東南アジアの料理や、マイナーな郷土料理が商品化され、
ここで初めて目にする食べ物が多々あって楽しい。
変わった新商品出てるかな?
そう思いながらマメに通うのだ。
で、今年の夏に発見したのが、この記事タイトルのとおり。
パスタのレトルトソース、"白桃の冷製ソース"。
冷製パスタの存在は知っていた。
暑い夏場に冷やしざるうどんや、冷やし中華よろしく、冷たく調理されたパスタ。
大抵、トマトが主流で、たまにツナだのアンチョビだの見かける。
だが、無印で見つけたそれは、白桃。
つまり甘い桃の果実がトッピングされているのだ!
パッケージをよくよく確認する。
どうやら、シロップ煮の白桃が使用されていて、
トッピングのみならず、ソースもそれで仕立てられ、
桃の香り豊かな甘く冷たいパスタだということ・・・。
これは・・・マズそうだ!!
だが、食べてみたい衝動に駆られ、迷わずそれをカゴに入れた。
さすがに真夏の間に、これを食べる気がしなくって、
秋も深まった今になって、存在を思い出して食べてみた。
アルミパックの調理済みのレトルトソースなのだが、
冷製なので、湯煎する必要がなく、冷蔵庫で冷やしておき、
茹でて冷水で冷ましたパスタ麺にぶっかけるだけ。
冷やすとアルデンテだと堅く感じたので、柔らかめに茹でるべきだった。
おそるおそるアルミパックを開封。
桃のコンポートのフルーティーで甘ったるい香りと、
オリーブオイルの香りがブレンドされた微妙な香りが漂ってくる・・・。
オイルとブラックペッパーにまみれた桃の果肉もでろんと登場する。
こ・・・これは、おいしいわけがない!
想像どおりの味だった。
食べ残すほど不味いというわけでもない。
でも、とても美味しいとは思えない。
いや、巷ではにわかにこういうのが流行っているというのは知っている。
こないだもテレビで東京のしゃれた店で、
イタリア風かき氷とか言って、シロップ漬けのイチゴの入ったかき氷に、
オリーブオイルとカルボナーラソースをたっぷり含ませ、
さらにブラックペッパーぶっかけていたのを見た。
・・・いや、ないわ。
白桃のシロップ漬けもたっぷり!
ハンバーグの上にパイナップルが乗ってるのは許せる。
むしろ嬉しい。
酢豚にパイナップルが入ってるのも許せる。
むしろ入ってないと嫌だ。
ポテトサラダにリンゴやレーズンが入ってるも許せる。
柿の天ぷらも美味しい。
でも、このパスタに白桃はいただけなかった。
完全にネタ料理。
さすがに不味いであろうことを想定し、
余分にパスタを茹でていて、それはボロネーゼで美味しくいただいた。
ああ、うめえ・・・。
安心して麺がすすれた。
白桃のソースとオリーブオイル、ガーリック、ブラックペッパーが混ざる。
皿に余ったソースをすする勇気はなかった。
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