よろず戯言

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布団カバーでミスる

2020-09-02 17:45:34 | 日記・エッセイ・コラム

 

帰宅すると部屋に見慣れない布団が置かれていた。

いつも使ってる布団はどうした?

布団カバーだけ洗って、別のものが着けられているとかではなく、

その厚みや形状から、布団そのものが変わっているのが判る。

 

その夜。

室温32℃の超熱帯夜。

自分の部屋にはエアコンなんてない。

そこへ、新しい布団を敷いて寝る。

! 

暑っつ!

いや、熱っっっつ!!

 

昼間に布団を干してやがったな!

太陽の熱をたっぷりと吸収している新しい布団。

岩盤浴や砂風呂(どっちも やったことないけれど)のごとく、ガンガンと体に熱が伝わってくる。

冬ならばポカポカとさぞや温かく感じるのだろうが、

この熱帯夜で、これは地獄以外の何ものでもない。

 

それに何よりもこの布団の寝心地!

ぶ厚く、まるでマットレスのような布団。

自分は、固くて薄っぺらい布団、いわゆる“せんべい布団”じゃないと眠れない。

ふんわり柔らかな羽毛布団は苦手だし、

柔らかくて弾力性のあるマットレスなんて論外。

 

なんだこのクソみたいな布団!

敷き布団を引っぺがして、隣の部屋に放る。

俺の布団はどこにやりやがった!?

物置になっている隣の部屋、押入れを探すも見当たらない。

クリーニングか?

いや、あんなボロ布団をお母んがクリーニングに出すとは思えない。

 

布団はせんべい布団に限る!

 

仕方なくその日はフローリングに、イ草のマットを敷いて寝た。

すこぶる固くて寝心地は良くないが、

ムワムワ暑くてマットレスみたいな、あの地獄布団よりは数段マシ。

あんな布団よりも、こっちの方がまだ眠れる。

 

翌朝、「わしの布団、どこにやったん?」と、お母んに訊くと、

「あれ、中の綿がちぎれてボロボロになっちょったき、捨てたばい。」

ふざけろ!

なんで勝手に人のモノを捨てるんだよ!

15年くらい愛用したガッチガチのせんべい布団、勝手に捨てんじゃねえ!

使い込むことによって色褪せとダメージが生じ、ヴィンテージのジーパンが育つ。

それと同じく、布団も使い込むことによって、

ぺったんこで固い、寝心地の良いせんべい布団に育つのだよ!

 

お母んが用意した、新しい布団は到底眠れるものじゃない。

わしが、せんべい布団が好きだと知っていながら、

なぜあんなマットレスみたいな布団を買った?

しかも熱帯夜になると判っていながら、なぜ日中に布団を干した?

お母んの今回の布団の仕打ち、もう嫌がらせとしか思えない。

 

数日後、さすがに板張りにイ草マットは辛くなり、

帰宅途中、イオンに寄って布団を購入。

売場にあるなかで、もっとも固くて薄い綿の布団。

それでも、これまで使っていたせんべい布団と比べると、厚みも弾力もある。

まあ、これは使い込まないと前の布団のようには成長してくれないだろう。

何よりも、お母んが用意したあの布団よりは、圧倒的にこっちの方がいい。

布団なんて好き好みあるんだから、勝手に買うんじゃねえよ!

 

購入した布団。

これから長年使用して、寝心地の良い、固~い せんべい布団に育てる。

 

帰宅して同時に購入した布団カバーを取り付ける。

・・・。

・・・・・。

あれ?

なんかサイズがブカブカなんだけど・・・?

 

おかしいな?

同じサイズで購入したはず。

シングルロング、150×210cmだろ?

どのメーカーだって、共通だよな?

 

布団カバーの包材を確認する。

シングルロング、150×210cm・・・布団のサイズと合ってる。

なんでブカブカなんだ・・・。

・・・

・・・・・!

布団カバーの包材に、しっかりと“掛け”ふとんカバーの文字。

敷き布団カバーが要ったのに、間違えて掛け布団のカバーを購入してしまった・・・。

 

敷き布団カバーと間違えて掛け布団カバーを購入してしまう。

気付いたときには時すでに遅し。

 

「敷布団と掛け布団カバーをお求めですが、間違いございませんか?」

レジのニイちゃん、気付いて教えてくれよ!

もう開封しちまったし、返品・交換も効かない。

これは掛け布団カバーの洗い替えとして使うしかない。

敷き布団カバーは後日また、あらためて買うことに。

 

うーん、サイズだけ確認し、後は好みの柄で選んでしまい、

掛け布団用だの敷布団用だの、きちんと確認しなかった・・・。 

布団なんて、滅多に買うことの無いものだから間違うわな。

 

畳にせんべい布団が最強。

自分の部屋は板張りだけど・・・。

 

 



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