去年の10月に投稿した遠投の記事が好評で「遠投についてもっとかいて!」など
多くの意見を頂いていました
しかし、なかなか時間がつくることができず書くことができませんでした。
今回は遠投と誘いについて書いてみたいと思います。
遠投釣法でなにが1番難しいですか?という質問をよく受けます・・・
これが1番!というものはなく、すべてにおいて難しいのですが・・・
今回は道糸の操作について考えたいと思います!!
今回は図を用いて説明していきたいと思います
遠投というのは道糸・ウキなどの抵抗が多くあり、活性のいいチヌにはいいものの
喰いが渋ったチヌに対してのアプローチには向いていません
その時に抵抗を軽減しつつチヌにサシエを食べてもらわないといけません
そういったときにも容赦なく上滑りをはじめとする難しい状況は訪れてきます
その状況を打破ためにいろいろな方法があります
理想はウキから釣り人までを道糸が膨らむことなく一直線の状態がベストだと思います
理由はライン操作がしやすいということと抵抗を最小限で抑えることができるということです
しかし、いつもこういった好条件で釣りができるわけではありません
風などが原因で起こる上滑りという状況が起こることがあります
上滑りとは水面下~50㎝程度の上潮が底潮より早く流れる厄介な状況のことを言います
上潮が速く流れる上滑りがなぜ厄介なのか・・・
①仕掛け投入直後
②途中・中層
③回収する最終的な位置
上の図の①のように仕掛け投入直後、さほど上滑りの影響を受けておらず、
基本通り撒き餌をウキの回りに撒いています
しかし、時間が経過すると②・③のように仕掛けがずれてしまいます・・・
これでは撒き餌とサシエをチヌのいるタナまで同調させることは難しいです・・・
「でも、底潮の向きによっては撒き餌とサシエを同調させることができるんじゃないの?」
と思った方も多いと思いますが、確かにそういう場面もあるかもしれません
しかしながら、多くの場合で仕掛け投入直後のウキの回りに撒き餌を撒いても釣れません。。。
それは底潮が上潮を同じ方向に流れていても逆方向でも同じです
上潮が底潮より早ければ流れる方向は関係ないと思います
ではどうすればいいの??どうやったら釣れるの?
いくつか方法があると思うのですが、一番手っ取り早いのは・・・
このように撒き餌の投入点をずらすことが手っ取り早いと思います
底潮が左右に動いていても俺はこうやっています
しかし、ピンポイントであそこを狙いたい!あそこでアタリが連発している!など
釣れるエリアがピンポイントで分かっている場合は撒き餌の投入点と仕掛けをずらしたくないです
そういった時には釣り座を移動します
そうすると道糸が右側方向に角度がついているので糸が膨らんでいっても問題ないわけです
とはいえ、少しはずれるので撒き餌はウキに対して左側に撒いておきます
上記の方法がありますが、半誘導、全誘導では多少差が出ます
俺の思う全誘導というのは、狙いのタナまでは道糸を張らずに送り込んでいき
狙っているタナまで仕掛けが到達したら道糸を張って喰わせていくというイメージなのです
なので、ある程度仕掛けが入るまではいつもほったらかしです(笑)
狙いのタナまで仕掛けが入るまでは道糸をふかして何もしません
どんなに上滑りしようと狙っているタナに仕掛けが到達したら1度道糸を張ってみます
それから誘いを掛けたり、道糸を修正するなど手をくわえます
半誘導はウキ止めがウキに到達するまでも、到達してからも道糸は張りません
半誘導はウキが海面に浮いているので仕掛けの支点はいつも海面です
なので、道糸を張ろうとすると仕掛けはずれていくばかりなので糸をずっと送っていきます
重たい仕掛けや水中ウキにしておくと重点が海中にあるので、道糸を操作することもできます
ですが、自らが狙った撒き餌の筋から仕掛けが外れやすくなるのであまりお勧めはしません
ここまでいろいろと技術に関して書いていますが、これがすべてではありません
本当に重要となってくるのはやはり基本的なところです
ウキの浮力を下げたり上げたり、がん玉を大きくしたり位置を変えることなどなど・・・
自分が持っているアイテムの特徴と長所・短所を知って使いこなすこと
また、目の前にある状況を読み、その状況にたいするどうすればいいのか?など
常に考えてこっちから魚にアプローチしていくことが大事だと思っています
そのなかで、重要となってくるのが「誘い」だとおもいます
俺の考えではあるのですが、フカセ釣りで釣れる魚の大半はサシエが目立っているから釣れる!
と思います
サシエを撒き餌の完全同調ができるなら高知県のデカ尾長はあそこまで難しくないはずです
チヌ釣りをしていて何度かチヌがサシエを捕食する瞬間を目視したのですが、
数メートル離れたところから明らかにサシエに向かって泳いで行くのです
また、流れの速い場所で障害物に隠れながらエサが流れてくるのを待っているチヌも同様に
上を向いて流れてきたエサが食べることができるのかを見ています
広島の河口域を散歩していると幾度となくこういった光景を目撃します
そういったイメージの中で考えると、フカセ釣りというのは常にエサを撒いているわけです
オキアミ・牡蠣殻・コーン・麦などなど内容物が非常に多いです
撒き餌シャク1杯でもそれらはいっぱいあります
それだけ多くのエサを撒いていて1個のサシエを食べてもらわないといけないわけです!
その1個をチヌに違和感を感じさせないように食べたい!と思わせないといけないわけです
その中で重要なのは誘いです
俺の中で誘いは3種類あると思います
「トメ・ハネ・ハライ」の3つがあると思います
小学生が漢字を習うときに止め跳ね払いの3つが大事だよぉ~と教わるように、
誘いもこの3つは大事だと思います
まずはトメです
仕掛けを流していて、道糸をぴんぴんに張ります
すると仕掛けは流れたいけど強制的に止まります!
すると図の②のようにサシエは流れに負けて少し浮き上がります
この少し浮き上がった時が誘いになって喰うことがあります
また、ぴんぴんに道糸を張ってある程度サシエが浮き上がったかな?
と思うタイミングで一気に道糸を緩めると、浮き上がったサシエがゆっくり落ちます
これも誘いになってよく当たるのでやってみると面白いかもしれません
今度はハネです
①は普通に流している状態です
②が瞬間的にサシエが浮き上がって③のようにサシエがストーンと落ち込むようなイメージです
これはサシエが5センチくらい海中で浮き上がるようなイメージです
これは道糸を修正するなど道糸を少し浮かせたりなど、ウキがわずかに動くなどしたとき
起こる現象で、船などが通った時の引き波とかで釣れるのはおそらくこれかと考えられます
この誘いは難しいですが、一番は穂先でツンと道糸と瞬間的に引っ張るのがやりやすいと思います
最後にハライです
この誘いは竿を横や上に払いもどしてサシエを一気に1~3mほど引っ張って浮かせるイメージです
撒き餌の煙幕に引き戻したり、チヌがよく釣れていたタナにサシエを引き戻すなど
大胆に誘います
俺は主にこの3つの誘いをいろいろな応用を効かせながら使っています
オーソドックスに流したほうが釣れるとき、誘いでチヌのやる気スイッチをONにして釣るとき
フカセ釣りは受動的にも攻撃的にもなれる面白さを秘めています
今回はバイトも忙しくて1回で書ききれなかったので数回に分けて書いてみました
なので、変なところも多いかもしれませんが多めに見てくださいね♪
上記の内容はあくまでも持論ですよ・・・
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