馬鹿げた金のかかる葬式ではなく、しみったれに、質素にやるという。チベットのように死体を軒に吊るして鳥につつかせ、自然に消滅させるのが一番いいが、これでは世間体が悪いので、やはりお棺に入れる。白木の棺はもったいないので、たくわんのつけ樽で間に合わす。けちべえさんは、この話にすっかり乗り気になってきた。
けちべえ 「新らしいのはもったいないから、古い樽にしておきなよ」
三郎 「荒縄を掛け丸太を通し、人足を雇ってかつぐのは金がかかるから前棒は自分が担ぎます・・が・・、後ろを担ぐ人間が・・・」
けちべえ 「ああ、心配するな、その片棒は俺がかつぐ」
たぶん・・・最初に言ったかにゃ?
落語では「片棒」が大好きでふ。
ほんじゃ。