べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

「ごんぎつね」を読もう(2)|「ものがたり」にはなにかのやりとりがある

2010年02月11日 | 国語
携帯で動画を見るときは、パケット定額で

 動画は「台湾(たいわん)・九フン(じぉうふん・かおふん)の夜景」。2001年の映画「千と千尋の神隠し」にでてくるような街(まち)です。提灯(ちょうちん)の光と陰(かげ)と、たくさんの料理店のにぎわいが感じられます。1920年ごろに日本の植民地(しょくみんち)だったため、なつかしい感じがする街なみです。

 前回はこちら。「ものがたり」とは、たくさんのひとたちが共感(きょうかん)できる「経験」(けいけん)を伝えるものです。では、「共感」や「経験」は、どこからうまれるのでしょうか?

 1988年の映画「となりのトトロ」では、小さな女の子が不思議な白い生き物に出会います。でも一度もどってしまうと、木のトンネルを通ってもたどりつけません。

不思議な生き物を、夢中(むちゅう)でおいかけたときだけたどりつけた
→お父さんは、「そんなこともあるよね」と共感してくれた

女の子が、おおきなおばけにも出会えたのはなぜだろう?
→絵本で「トロール」というおばけがいることを経験していた

不思議な白い生き物に気づいたのはなぜだろう?
→ここはなにか楽しいことがありそうな家だと、お姉ちゃんと共感していた

 あ!おばあちゃんが、「すすわたり」というおばけがいることをおしえてくれていましたね。ここで、「なにかいそう」→「ぜったいなにかいる!」と気持ちが変わったのかもしれません。

 女の子がトトロに会えたのは、たくさんの「経験」や「共感」をやりとりしていたからです。

 「経験」や「共感」のやりとりは、会話だったり、表情や態度(たいど)だったり、本で読んだものだったり、自分で見て体験(たいけん)したものだったり、気持ちや考えがかわる「きっかけ」になるのです。

 「ものがたり」では、その「きっかけ」がどこかを探してみてください。

 続きます。(塾長)

映画「オズ(Return to OZ)」(1985年)
セットの美術がとてもよくできたファンタジー映画。魔法で品物にかえられた仲間をあてなければならない試練(しれん)がでてきます。日本版DVDがでていないのが残念。テレビ放映があったときはぜひ!

書籍「クラバート」オトフリート=プロイスラー・著
小さいおばけ」なども書いた作家が、ドイツ・ポーランドの伝説をもとに書いた作品。魔法をつかう親方(おやかた)と11人の兄弟子(あにでし)、とじこめられた水車小屋でのひみつ。「千と千尋」のアイディアのもととなりました。中高生と大人にお薦めしたい。


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