べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

「ごんぎつね」を読もう(1)|だけどいつか気づくでしょう、その「ものがたり」に

2010年02月10日 | 国語
 語り手(かたりて)が聞き手(ききて)にお話をするかたちをとるのが、「ものがたり」です。


 「ものがたり」は、物語文・児童文学(じどうぶんがく)・昔話・伝説・神話ともよばれます。映画・小説(しょうせつ)・スピーチ・うわさ話なども、だれかになにかを伝える「ものがたり」です。

 「ものがたり」で伝わるのは、「経験」(けいけん)です。トイレにひとりでいけない子がじさまのために暗い道をお医者をよびにいったり、わがままなとの様にころされた白い馬を悲しむあまり楽器にしてしまった、といっただれかの経験です。

 「ものがたり」は経験を伝えるものなので、そのあと勇気のある子にかわりました、わがままなとの様にバチがあたりました、にはなりません。トイレにいけないよわ虫にもどったり、白い馬をおもう気持ちがまわりのひとにもわかってもらえました、でおわりです。

 「そんなこともあるよね」と伝わればよいのです。ひとは、もじやことばで説明できることだけに心がうごかされるわけではないからです。

 「経験」には、もじやことばで説明できる経験とできない経験があります。こおった雪の上をはだしで走り続けられたのは、じさまが心配(しんぱい)で一生懸命だったから。だからといって、一生懸命ならばいつもできるかはわかりません。それでも「そんなこともあるよね」と伝わればよいのです。

 たくさんのひとたちが共感(きょうかん)できる「経験」ならば、それは「ものがたり」になります。

 続きます。(塾長)


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