センター試験の漢文は、文語体(ぶんごたい)に影響をあたえた日本語としての古典にしぼられます。おぼえやすく出題も多い「再読文字」をおさらいします。
再読文字【さいどくもじ】一文字を二度にわけて読む句法
句法の確認→読み下し文を音読→漢文でたどる。政治家へのアドバイス、たとえ話、感心した話、自然や友人や家族への思い…、「宜しく」状況を思ふべし。
なお漢文は通常縦書きですが、当記事では横書きにしています。
[読み]いまだ~ず:未~
[意味]まだ~しない、まだ~でない
天下乱(みだ)ると雖(いえど)も、民心(みんしん)未だ離(はな)れざれば、憂(うれ)ふるに足(た)らざるなり。
※雖も;言っても、民心;民衆の政治家への信頼、憂ふる;心配する、足る;必要である、不;~でない
天 下 雖 乱、
民 心 未 離、
不 足 憂 也。
仁(じん)と礼(れい)とは、未だ学問せずして能(よ)く明らかにする者有(あ)らざるなり。
※仁;思いやり、明らかにする;理解する、而;並立・累加だが読まない
仁 与 礼、
未 有 不 学 問 而 能 明 者 也。
[読み]まさに~すべし;当(當)~
[意味]とうぜん~すべきだ
楽しみを為(な)すは当に時に及(およ)ぶべし。何(なん)ぞ能く来茲(らいじ)を待(ま)たん。
※為す;おこなう、時;機会・チャンス、及ぶ;達する・するようになる、何ぞ~ん;どうして~しようか、来茲;来年
為 楽 当 及 時。
何 能 待 来 茲。
[読み]まさに~すべし;応(應)~
[意味]おそらく(きっと)~だろう
南のかた洞庭(どうてい)の水を過(す)ぐれば、更(さら)に応に消息(しょうそく)稀(まれ)なるべし。
※かた;方向、水;河・湖、消息;便り、稀;めったにない
南 過 洞 庭 水 更 応 消 息 稀。
続きます。(塾長)
再読文字【さいどくもじ】一文字を二度にわけて読む句法
句法の確認→読み下し文を音読→漢文でたどる。政治家へのアドバイス、たとえ話、感心した話、自然や友人や家族への思い…、「宜しく」状況を思ふべし。
なお漢文は通常縦書きですが、当記事では横書きにしています。
[読み]いまだ~ず:未~
[意味]まだ~しない、まだ~でない
天下乱(みだ)ると雖(いえど)も、民心(みんしん)未だ離(はな)れざれば、憂(うれ)ふるに足(た)らざるなり。
※雖も;言っても、民心;民衆の政治家への信頼、憂ふる;心配する、足る;必要である、不;~でない
天 下 雖 乱、
民 心 未 離、
不 足 憂 也。
仁(じん)と礼(れい)とは、未だ学問せずして能(よ)く明らかにする者有(あ)らざるなり。
※仁;思いやり、明らかにする;理解する、而;並立・累加だが読まない
仁 与 礼、
未 有 不 学 問 而 能 明 者 也。
[読み]まさに~すべし;当(當)~
[意味]とうぜん~すべきだ
楽しみを為(な)すは当に時に及(およ)ぶべし。何(なん)ぞ能く来茲(らいじ)を待(ま)たん。
※為す;おこなう、時;機会・チャンス、及ぶ;達する・するようになる、何ぞ~ん;どうして~しようか、来茲;来年
為 楽 当 及 時。
何 能 待 来 茲。
[読み]まさに~すべし;応(應)~
[意味]おそらく(きっと)~だろう
南のかた洞庭(どうてい)の水を過(す)ぐれば、更(さら)に応に消息(しょうそく)稀(まれ)なるべし。
※かた;方向、水;河・湖、消息;便り、稀;めったにない
南 過 洞 庭 水 更 応 消 息 稀。
続きます。(塾長)