単位換算(かんさん)の問題です。
1時間15分=[ ]時間
1時間15分=1.15時間ではオカシイ。逆に考えてみます。
1.15時間=1時間15分 …これが正しいとすると
1.75時間=1時間75分 …あれ?
「分」を「時間」置き換えるとき、そのまま小数にはできないのです。
[十をひと単位とする十進法]
私たちはふだん、十の位・百の位・千の位…のように、十をひと単位として位(くらい)どりをしています。小数点以下は十分の一の位・百分の一の位・千分の一の位…ですね。
これは、指が十本なのでひとまとまりのイメージがしやすいから。小さな子どもは指で数を数えることから始めます。自然な数え方ですね。
[十進法でない数え方がある]
1時間=60分、1分=60秒。「時間」は60をひと単位で数える60進法です。「カレンダーの月」や「鉛筆などのダース」のように12をひと単位とする数え方もあります。これはなぜでしょう?
たとえば12と60、なにか共通する数がふくまれていそうです。数学は頭の中で考えるものではありませんよ。書き出しながら考えます。
12の約数={1,2,3,4,6,12}
60の約数={1,2,3,4,5,6,10,12,15,20,30,60}
10の約数={1,2,5,10}
やくすう【約数】
ある整数を割り切れる整数。共通する約数を「公約数」とよぶ。
10にくらべ、12と60は約数の個数が多いことがわかります。10本の鉛筆は4通りの分け方しかできませんが、12本の鉛筆は6通りの分け方ができるということです。約数の多い12や60をひと単位とするのは、分けやすい数え方といえます。
[わり切れない数はどう表す?]
数には種類があります。小学一年生から思い出すと、整数・分数・小数・偶数・奇数・倍数・約数…。
小数は細かな位どりにはむきますが、わり切れない数を表すことができません。
1÷3=1/3(3分の1)
わり切れない数は「分数」で表せばいいのですね。
一の位のひとつ下の位は、10進法の小数ならば十分の一の位。60をひと単位とする時間ならば、60分の一の位です。
1分=1/60(60分の1)時間
2分=2/60(60分の2)時間
15分=15/60時間=1/4時間
1時間15分=[ 1 1/4 ]時間
[中学数学に挑戦!]
時速9kmで、x(えっくす)分歩きました。何km歩きましたか。
(1)x分を時間で表しなさい
(2)何km歩いたか式で表しなさい。
道のり(きょり)を求める問題です。文字の式は中学数学ですが、公式は小学校とおなじです。道のり=速さ×時間です。
[解答]
(1)x/60 (時間)
(2)9 × x/60 (km)
なあんだ、こんなのでいいのか。みんなそう言うんですよ。でも…書けましたか?
数学ではxやy(わい)といった文字を使うことがふえます。数字ではないので、暗算ができません。適当に+-×÷をやってカンで当てることはもうできません。
数学でも、小学校で習った公式は変わりません。「分」を「時間」置き換えるには分数を使って表すといった、式のつくり方も変わりません。
算数は計算が中心でしたが、数学では考え方を学び式をつくることが中心に変わります。今まで習った公式を"書いて"覚えていきましょう。文章題をといて式をつくる練習をしましょう。図や表やグラフを書き出してみましょう。小学高学年からは書いてから理解することが中心となります。書くひとはこれからもずっと伸びていきます。続きます。(塾長)
Simon says to touch your head(6)|偶数と奇数
リンゴと地球はひっぱりあってる(2)|速さの公式
1時間15分=[ ]時間
1時間15分=1.15時間ではオカシイ。逆に考えてみます。
1.15時間=1時間15分 …これが正しいとすると
1.75時間=1時間75分 …あれ?
「分」を「時間」置き換えるとき、そのまま小数にはできないのです。
[十をひと単位とする十進法]
私たちはふだん、十の位・百の位・千の位…のように、十をひと単位として位(くらい)どりをしています。小数点以下は十分の一の位・百分の一の位・千分の一の位…ですね。
これは、指が十本なのでひとまとまりのイメージがしやすいから。小さな子どもは指で数を数えることから始めます。自然な数え方ですね。
[十進法でない数え方がある]
1時間=60分、1分=60秒。「時間」は60をひと単位で数える60進法です。「カレンダーの月」や「鉛筆などのダース」のように12をひと単位とする数え方もあります。これはなぜでしょう?
たとえば12と60、なにか共通する数がふくまれていそうです。数学は頭の中で考えるものではありませんよ。書き出しながら考えます。
12の約数={1,2,3,4,6,12}
60の約数={1,2,3,4,5,6,10,12,15,20,30,60}
10の約数={1,2,5,10}
やくすう【約数】
ある整数を割り切れる整数。共通する約数を「公約数」とよぶ。
10にくらべ、12と60は約数の個数が多いことがわかります。10本の鉛筆は4通りの分け方しかできませんが、12本の鉛筆は6通りの分け方ができるということです。約数の多い12や60をひと単位とするのは、分けやすい数え方といえます。
[わり切れない数はどう表す?]
数には種類があります。小学一年生から思い出すと、整数・分数・小数・偶数・奇数・倍数・約数…。
小数は細かな位どりにはむきますが、わり切れない数を表すことができません。
1÷3=1/3(3分の1)
わり切れない数は「分数」で表せばいいのですね。
一の位のひとつ下の位は、10進法の小数ならば十分の一の位。60をひと単位とする時間ならば、60分の一の位です。
1分=1/60(60分の1)時間
2分=2/60(60分の2)時間
15分=15/60時間=1/4時間
1時間15分=[ 1 1/4 ]時間
[中学数学に挑戦!]
時速9kmで、x(えっくす)分歩きました。何km歩きましたか。
(1)x分を時間で表しなさい
(2)何km歩いたか式で表しなさい。
道のり(きょり)を求める問題です。文字の式は中学数学ですが、公式は小学校とおなじです。道のり=速さ×時間です。
[解答]
(1)x/60 (時間)
(2)9 × x/60 (km)
なあんだ、こんなのでいいのか。みんなそう言うんですよ。でも…書けましたか?
数学ではxやy(わい)といった文字を使うことがふえます。数字ではないので、暗算ができません。適当に+-×÷をやってカンで当てることはもうできません。
数学でも、小学校で習った公式は変わりません。「分」を「時間」置き換えるには分数を使って表すといった、式のつくり方も変わりません。
算数は計算が中心でしたが、数学では考え方を学び式をつくることが中心に変わります。今まで習った公式を"書いて"覚えていきましょう。文章題をといて式をつくる練習をしましょう。図や表やグラフを書き出してみましょう。小学高学年からは書いてから理解することが中心となります。書くひとはこれからもずっと伸びていきます。続きます。(塾長)
Simon says to touch your head(6)|偶数と奇数
リンゴと地球はひっぱりあってる(2)|速さの公式