べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

優秀な学生しか就職できない?(2)|おうちで身につける表現力があります

2010年12月08日 | 小学から中学へ
 前回は、こちら

 就職するということは、チームで仕事をすることです。そこでは、優秀なひとの知恵をみなで"共有"をする必要があります。共有のために必要なチカラが、表現するちからです。

 ここで言う"表現"するチカラとは、相手にわかりやすく伝えること。企業の言う即戦力のひとつです。これは訓練でだれにでも身につきますが、訓練をしなければ身につくものでもありません。

 前回はこちら。今回は、おうちでできる"表現力"を身につけるトレーニング例です。

 
[全体→細部へ説明するトレーニング]

問い;次の会話はどのような順番で話せば、相手に伝わりやすくなりますか。

子:お母さん、やっぱりプリンとシュークリームの両方がいいな~。
母;なんのこと?
子:デザートだよ。
母:晩ご飯のあとの?両方なんてダメよ。
子:ちがうよ。きょうじゃなくて…。
母:えっ?なんのこと?
子:ほら、この間言ってたじゃない。こんどやるわたしのお誕生会でさ~。
母:ああ、そのときにだすデザートね。だったら、はじめに言わないと、わからないでしょ。


 「えっ?なんのこと?」のあたりで、おうちの方が察してあげてませんか。待ってあげる時間がとれなくて、つい手を貸してしまうこともあるでしょう。

 ですが、いつまでもまわりが察してあげるわけにはいきません。社会に出る前に、"自分から"相手にわかりやすく表現する訓練が必要です。


[目的から伝えるトレーニング]

 レストランにカサを忘れて、問いあわせの電話をすることにしました。

問い;まず、最初になにを言ったらいいでしょうか。どんなことを説明したら、相手にわかってもらえるでしょうか。


 電話で話すことを書き出してみましょう。

 相手にわかるように話すには、電話をかけた"目的"をはじめに伝えること、聞き手はこれから話されることの見通しがつき、理解しやすくなります。

 目的を伝えたら、「どんなカサを」「いつ」「どこに」忘れたかを話します。

 じっさいにやってもらいましょう。ここでは、書き出したメモを見ながら話すことが大切です。


[結論から話すトレーニング]

 ピアノの先生に電話をして、おけいこをお休みすることを伝えます。

「……あのー…えーと…お母さんがねてて…かぜで熱があって…」

問い;まず、最初になにを言ったらいいでしょうか。どんな順番で説明したら、相手にわかってもらえるでしょうか。


 やってもらってどうだったでしょうか。かんたんそうですが、意外にできません。仕事のメール・業務の報告や連絡や相談・取引先とのやり取り・交渉での説得力…。おうちでできる身近な訓練の積み重ねが、社会に出てからのすべてに関わる"即戦力"になるのです。(塾長)


参考書籍;
じぶん表現力エクササイズ―子どもが英語の達人になるための」(アルク)
新版 親子で育てるじぶん表現力」(主婦の友社)
 どちらもJAMネットワーク著。長期海外生活で(英語にかぎらず)コミュニケーションをとるために親子で身につける実践例が豊富。イラストが多いアルク出版版がとっつきやすいと思います。


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